WiMAXは複数のルーターが選べるので、はじめて契約するときどれを選べばいいか悩んでしまいますよね。
わたしもWiMAXを利用した時にルーター選びに悩んだ経験があります。
WiMAXルーターは最新機種の「W06」が一番おすすめです。
この記事では、WiMAXルーター選びに悩んでいる方のために、WiMAXルーターを徹底比較しています。
ネット回線やネットワーク機器を販売していた経験を元に、おすすめのルーターやその理由を詳しく解説しています。
ぜひWiMAXルーターを選ぶ時の参考にしてください。
この記事の目次
WiMAXルーターは大きく2種類
WiMAXのルーターには大きく分けると「モバイルWiFiルーター」と「ホームルーター」2種類のルーターがあります。
WiMAXのルーター
- モバイルWiFiルーター:「W06」「WX05」
- ホームルーター:「L02」「HOME01」
モバイルWiFiルーターの特徴
外出時にWiMAXを使うならモバイルWiFiルーターがおすすめです。
モバイルWiFiルーター(モバイルルーター)は、持ち運びができる小型のルーターのことです。
簡単に持ち運びができるので、家の中や外で気軽にWiFiを使うことができます。
- 家の外で無制限でネットを使いたい
- スマホのデータ量が足りなくて毎月速度制限になる
- ネット回線を1本化したい
といった方におすすめです。
モバイルWiFiルーターは家の中と外で使えるので万人におすすめできます。
特に一人暮らしをしている方は、家の中の固定回線と外で使うネット回線を1本化できるので、通信費の節約になります。
メモ
よく耳にする「ポケットWiFi」という言葉はモバイルWiFiルーター自体や、モバイルWiFiルーターを使ったサービスを指しています。
「WiMAX」もモバイルWiFiルーターを使っているので「ポケットWiFi」の1つです。
「WiMAX=外で使える」というイメージが強いので、多くの方がモバイルWiFiルーターを選びます。
ホームルーターの特徴
家の中だけでWiMAXを使うならホームルーターを選びましょう。
ホームルーターはコンセントにつなぐだけで簡単に使うことができる自宅専用のルーターです。
コンセントを繋いでいるのでモバイルWiFiルーターに比べて電波の出力が強く、電波が遠くまで届きます。
端末を同時に接続できる台数も多いので、
自宅用の無線回線という点は、ソフトバンクの「ソフトバンクエアー」と同じですね。
- 固定回線のかわりとしてWiMAXを利用したい
- 自宅のネット回線がほしいけど工事をしたくない
- 外でインターネットはあまり使わない
という方は、ホームルーターを選ぶといいでしょう。
電波が遠くまで届き、接続台数も多いので、同時にネットを使う機会の多いファミリー向けのルーターになります。
デメリットとして、ホームルーターはバッテリーを内蔵していないのでコンセントを繋いでいないと電源がはいりません。
サイズも大きめなので気軽に持ち運ぶのも難しいです。
自宅専用で外で使うことはできないので、外出時にWiMAXを使おうと考えているならモバイルWiFiルーターを選びましょう。
WiMAXルーターを選ぶポイント
- 通信速度
- バッテリー時間
- サイズ、重量(携帯性)
WiMAXルーターを5つのポイントで比較
WiMAXルーターで、持ち運びできるモバイルWiFiルーター「W06」「WX05」「W05」の3機種を比較してみました。
それぞれの機種のスペックは下の表のようになっています。
W06 | WX05 | W05 | |
発売日 | 2019年1月 | 2018年11月 | 2018年1月 |
最大通信速度(下り) | 1,237Mbps |
440Mbps | 758Mbps |
最大通信速度(上り) | 75Mbps | 75Mbps | 112.5Mbps |
バッテリー時間(ノーマルモード) | 9時間 | 11.5時間 | 9時間 |
サイズ | 幅128mm×高さ64mm×厚み11.9mm | 幅111mm×高さ62mm×厚み13.3mm | 幅130mm×高さ55mm×厚み12.6mm |
重さ | 約125g | 約128g | 約131g |
通信技術 | 4✕4MIMO キャリアアグリゲーション 256QAM |
4✕4MIMO キャリアアグリゲーション |
4✕4MIMO キャリアアグリゲーション 256QAM |
クレードル | - | ○ | ○ |
同時接続台数 | 16台 | 10台 | 10台 |
メーカー | HUAWEI | NECプラットフォームズ | HUAWEI |
最大通信速度で比較
WiMAXルーターの最大通信速度を比較した結果です。
W06 | WX05 | W05 | |
最大通信速度(下り) | 1,237Mbps(USB接続時) 867Mbps(WiFi接続時) 550Mbps(WiMAX回線のみ) |
440Mbps | 758Mbps 最大550Mbps(WiMAX回線のみ) |
最大通信速度(上り) | 75Mbps | 75Mbps | 112.5Mbps |
下りの最大通信速度は、最新機種の「W06」が一番高速で、最大1,237Mbpsとなります。
上りの最大通信速度は「W05」が112.5Mbpsと一番速くなっています。
ただし通信速度は上りよりも下りの方が通信量が多いので上りの通信速度はあまり重要ではありません。
W06は最大通信速度が1.237Mbpsと非常に高速ですが、USB3.0で接続してauのLTEが使える「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替えしなければいけません。
「W06」のモードによる最大通信速度の違い
- 1,237Mbps:USB3.0接続+ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX+LTE)
- 867Mbps:ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX+LTE)
- 550Mbps:ハイスピードモード(WiMAX回線のみ)
実際はWiMAX回線だけで使うことが多いため、日常的に使う場合は、最大通信速度は550Mbps程度だと考えておくといいでしょう。
インターネットの通信速度は「ベストエフォート方式」なので、実際に使った場合、ここまでの通信速度がでるわけではありません。
しかし最大通信速度が速いということはそれだけスペックが高いということです。
数年使うことを考えると、通信速度ができるだけ速い機種を選んでおいたほうがいいです。
バッテリー時間で比較する
つづいてバッテリーの持続時間を比較してみます。
「通信速度を優先」「ノーマルモード」「バッテリーを優先」の3つのモードでそれぞれの持続時間を比較しています。
W06 | WX05 | W05 | |
通信速度優先 | 7.2時間 | 8.1時間 | 6.5時間 |
ノーマルモード | 9時間 | 11.5時間 | 9時間 |
バッテリー優先 | 11.7時間 | 14時間 | 10.5時間 |
バッテリー容量 | 3,000mAh | 3,200mAh | 2,750mAh |
全てのモードで「WX05」が一番バッテリーの持続時間が長くなっています。
反対に、一番バッテリーの持ちが短いのは旧機種の「W05」ですね。
ノーマルモードで利用した場合、WX05は他の機種に比べて約2時間半バッテリーが長持ちします。
WX05はバッテリー容量が一番多いので、その分持続時間も長くなっているようです。
ただし上の数値は連続通信時間なので、通信をし続けた時のバッテリーの持ちになります。
通信を行っていない待受状態であればバッテリー容量が少ない「W05」でも約850時間はバッテリーが持続します。
外出時に何時間もインターネットを使い続けることはあまりないので、どの機種を選んでも日中は問題ないでしょう。
今は小型のモバイルバッテリーが安く売られているので、それでカバーすることも可能です。
WiMAXのルーターを選ぶときは、バッテリー容量より後から変えることができない通信速度を優先したほうがいいでしょう。
サイズ、重さなど携帯性で比較する
次にサイズや重さなどの携帯性を比較してみます。
W06 | WX05 | W05 | |
サイズ | 幅128mm×高さ64mm×厚み11.9mm | 幅111mm×高さ62mm×厚み13.3mm | 幅130mm×高さ55mm×厚み12.6mm |
重さ | 約125g | 約128g | 約131g |
重さはW06が125gと一番軽く、W05が約131gと一番重たくなっています。
10g程度しか違いがないのであまり気にする必要もないでしょう。
サイズに関してもどれも小型ですが、以下のような特徴があります。
- WX05は横幅が短く四角形に近い
- W05は横に長い長方形
- W06は縦横長め
W06は縦横が長めですが、厚みは一番薄くなっています。
厚みはバッテリーの容量が多いためかWX05が一番厚いです。
スマホでもそうですが、厚みがあると意外と大きく感じるので、WX05はずっしりとした印象になります。
ルーターの形はW05は角が角ばっていますが、WX05やW06はスマホのように丸みを帯びています。
角が丸いほうがポケットやかばんに入れた時に引っかかりにくく、取り出しやすくなりますし、手に持った時の馴染みもいいです。
形状は角が丸いW06が一番いいですね。
通信技術で比較する
WiMAXには通信速度を上げるために主に3つの通信技術が使われています。
- 4✕4MIMO
- キャリアアグリゲーション
- 256QAM
各機種ごとに対応している通信技術は下の表のようになります。
W06 | WX05 | W05 | |
通信技術 | 4✕4MIMO キャリアアグリゲーション 256QAM |
4✕4MIMO キャリアアグリゲーション |
4✕4MIMO キャリアアグリゲーション 256QAM |
4✕4MIMO
「4✕4MIMO(フォーバイフォーマイモ)」は、複数のアンテナで、基地局とルーターでデータの送受信を行う技術です。
WiMAXでは、4✕4MIMOを使うことで220Mbpsの通信速度を実現しています。
「4✕4」の部分は送信、受信のアンテナの数を表しています。
WiMAXでは4本のアンテナで送受信していることになります。
「MIMO」はルーターの設定画面から簡単にオンオフの切り替えができます。
MIMOをオンにすると高速になる分電力の消費も増えます。
通信速度を速くしたいときはオン、バッテリーの消費を抑えたいときはオフにして使い分けましょう。
MIMOの発展
無線は一度に1つの端末としか通信ができないという特徴があります。
複数のアンテナで送受信できる「MIMO」も一瞬一瞬は1つの端末としか通信を行っていません。
その欠点を補うため、複数のアンテナを使って送受信できる通信技術「MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)」という技術があります。
また送信側のアンテナを数十から数百に増やしてデータを送信する「Massive MIMO(マッシブマイモ)」という技術もあります。
今後もMIMOの発展により、無線の通信速度はどんどん速くなっていくはずです。
キャリアグリゲーション(CA)
「キャリアアグリゲーション(CA)」は、複数の周波数帯の電波を束ねて同時に使うことで通信速度を速くする技術です。
キャリアは「電波」、アグリゲーションは「集める、束ねる」といった意味になります。
例えば最大通信速度220Mbpsの帯域を2つ束ねて使えば最大440Mbpsの通信速度になります。
片方の帯域で通信障害が起こっても通信ができるというメリットもあります。
ただし、基地局側でキャリアアグリゲーションに対応している必要があるため、利用できるのは一部のエリアに限られます。
メモ
ネットワークでは隣り合う周波数帯を束ねていき通信速度を上げることを「チャネルボンディング」と呼びます。
「キャリアアグリゲーション」は、連続した周波数帯ではなく2.4GHzやなどの周波数帯が異なる電波を束ねる技術という違いがあります。
256QAM
「256QAM(カム)」は情報密度を高めて一度に送信するデータ量を増やすことができる技術です。
従来の6ビットである「64QAM」から8ビットの「256QAM」になることで、効率的な通信で一度に多くのデータを送ることができます。
一度に送信できるデータ量が増えるので結果として通信速度も速くなります。
W06とW05は256QAMに対応していますが、WX05は対応していません。
そのためWX05は最大通信速度がW06やW05よりも遅い440Mbpsとなっています。
拡張性で比較する
WiMAXのモバイルWiFiルーターは「クレードル」と呼ばれる充電台をオプションで購入することができます。
クレードルは充電する他に、ルーターを有線LANケーブルで接続できるようになるのが大きな特徴です。
有線LANケーブルで接続すれば無線より通信が安定するため通信速度が上がる効果があります。
W06 | WX05 | W05 | |
クレードルの有無 | なし | あり | あり |
「W06」にはクレードルがないので、LANケーブルでつなぐ必要がある場合は「WX05」「W05」を選択しましょう。
WX05のクレードルには拡張アンテナが内蔵されていて、基地局からの電波を受信しやすくする効果があります。
クレードルが必要な方は「WX05」を選ぶのがおすすめです。
クレードルは、オプションなので別途購入する必要があります。
普通にルーターを使うだけなら、ただの充電台としての機能しかないのでわざわざ買う必要はありません。
WiMAXルーターのおすすめはこれ!
通信速度が速いW06が一番おすすめ
WiMAXルーターで一番おすすめの機種は、通信速度が最も速い最新機種の「W06」です。
USB接続時に1,237Mbps、WiMAX回線のみ利用した場合でも550Mbpsと非常に高速です。
バッテリー時間も旧端末のW05よりも長くなっていて非常にバランスのよい端末です。
WiMAXのルーター選びに悩んだら、W06を選べば間違いありません。
>>WiMAXの最新機種W06を徹底解説!WX05と比較した違いは?
バッテリー時間重視ならWX05
バッテリーの持続時間を重視するなら「WX05」がおすすめです。
ノーマルモードでW06よりも連続通信時間が2.5時間長くなっているので、外出が多いときでも安心です。
WiMAXには「Wシリーズ」と「WXシリーズ」がありますが、WXシリーズはバッテリー時間が長いという特徴があります。
ただし256QAMに対応しておらず、最大通信速度は440Mbpsと旧端末のW05よりも遅くなっています。
W06にはクレードルがないため、クレードルが必要な場合も、WX05を選ぶといいでしょう。
クレードルのアンテナが電波の受信感度を上げてくれるので、電波が弱いところでもしやすくなります。
WiMAXルーターが決まったらお得なプロバイダを使う
WiMAXルーターが決まったら、WiMAXに申し込みをしましょう。
WiMAXの申込みの流れやお得なプロバイダを紹介します。
エリアマップを確認
WiMAXを利用するならまず最初にWiMAXが使えるかどうかエリアマップを確認しましょう。
エリアマップは、WiMAXの回線元であるUQ WiMAXの公式サイトから確認することができます。
WiMAXのプロバイダによってはサイト内からも確認することができます。
住所を入力するだけで簡単に確認できるので事前に調べておきましょう。
料金プランは「ギガ放題プラン」
WiMAXのプランには月7Gまで使える「通常プラン」と無制限で使える「ギガ放題プラン」があります。
- 通常プラン:月7Gまで使えるプラン
- ギガ放題プラン:月間データ量を無制限で使えるプラン
おすすめは月間データ量を気にせずに使える「ギガ放題プラン」です。
通常プランは月7Gを超えると128Kbpsに速度制限されてしまうので使い勝手が悪いです。
WiMAX利用者の90%以上が「ギガ放題プラン」を選択しています。
WiMAXは後からプラン変更ができるので、はじめはギガ放題プランを選ぶことをおすすめします。
WiMAXプロバイダは「GMOとくとくBB」がおすすめ
WiMAXのプロバイダは「GMOとくとくBB」がおすすめです。
GMOとくとくBBはシェアNo1のWiMAXプロバイダです。
料金が安いのが大きな特徴で、3年間の実質料金はWiMAXプロバイダの中で最安値となっています。
WiMAXはどのプロバイダを選んでも、回線元が同じなのでサービスに大きな違いはありません。
それなら安い料金のプロバイダを使ったほうがお得になります。
WiMAXを安く使いたい方は「GMOとくとくBB」を選びましょう。
違約金がかかるならBroad WiMAXがおすすめ
「WiMAXに乗り換えしたいけど違約金がかかる」と悩んでいる人には「Broad WiMAX」がおすすめです。
Broad WiMAXはシェアNo2のWiMAXプロバイダで月額料金が安いのが特徴です。
Broad WiMAXでは、ポケットWiFiの乗り換えで19,000円までの違約金を負担してくれるキャンペーンを実施しています。
キャンペーンを使えば、違約金を支払うことなくWiMAXへの乗り換えが可能です。
WiMAXの他社プロバイダからの切り替えもできるので、旧端末を使っていて新しい端末に切り替えたい方にもおすすめです。
WiMAXルーター比較まとめ
WiMAXルーターまとめ
- WiMAXルーターには、モバイルWiFiルーターとホームルーターがある
- 外で使うなら最新機種「W06」がおすすめ
- バッテリー重視、クレードルが必要なら「WX05」がおすすめ
- 自宅だけで使うなら「L02」がおすすめ
WiMAXルーターを比較しておすすめの機種を紹介しました。
WiMAXのルーターは無料なので最新機種を選べば間違いありません。
ルーターが決まったら、お得なプロバイダでWiMAXを利用しましょう。
プロバイダは料金が安い「GMOとくとくBB」がおすすめです。