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10Mbpsは遅い?どれくらいのことができるのか詳しく解説!

10Mbpsは遅い?どれくらいのことができるのか詳しく解説!

ネット回線を利用する時に大事なのが通信速度です。

ネット回線は一般的に通信速度10Mbpsあれば快適に利用できるといわれていますが、どうしてだかご存知でしょうか。

 

この記事では10Mbpsでできることやできないことを詳しく紹介しています。

通信速度10Mbpsでどれくらいのことができるか知りたい方はぜひご覧ください。

10Mbpsの単位について

まず最初に10Mbpsの単位にはどういった意味があるのかをご紹介します。

単位の意味がわかれば10Mbpsでどれくらいのことができるのかわかるようになるので、ご存じない方はお読みください。

bps(ビーピーエス)とは

ネット回線の通信速度は「bps(ビーピーエス)」という単位で表します。

bpsは「bit per second(ビット・パー・セカンド)」の略で、1秒間にどれくらいのデータ量(bit)を送ることができるかを示しています。

bitは「0」と「1」の2進数で表されるデータの最小単位です。

 

bitはデータの最小単位なので、bpsでそのまま表すと桁数がとんでもないことになってしまいます。

そこで1,000倍ごとにK(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)などの単位がつけられて表されるのが一般的です。

倍数
1Kbps=1,000bps 1000倍
1Mbps=1,000Kbps 1000倍の2乗
1Gbps=1,000Mbps 1000倍の3乗

例えば10Mbpsは10,000Kbpsと同じ数値で、1Kbpsの1万倍の通信速度を表しています。

Byte(バイト)とは

ネットの通信速度は「bps(ビーピーエス)」で表しますが、データ量は「Byte(バイト)」で表します。

スマホに保存したデータを観てみると「3MB」といった数値が表示されますが、このBが「Byte(バイト)」の略です。

 

Byteもbitと同じデータ量の単位で「1Byte=8bit」になります。

つまり3MBは24Mbitと同じということです。

 

通信速度とデータ量で使われている単位が違うので少しややこしいですが「1Byte=8bit」と覚えておきましょう。

ポイント

どうして「8bit=1Byte」となっているのかというと、半角英数字を表すのに必要なデータ量が8bitだからです。

半角英数字1文字のデータ量を1Byteとして表しているわけです。

日本語はひらがな以外に漢字やカタカナがあるので、アルファベットよりデータ量が多く1Byteでは足りません。

そのため日本語は1文字2Byteになっています。

日本語が半角ではなく全角になるのもbit数の関係です。

10Mbpsでできること

10Mbpsはネット回線が快適に利用できる通信速度

10MbpsあればWebサイトの閲覧から、SNSの利用、フルHD動画の視聴まで問題なく行えます。

通信速度が10Mbpsあれば、概ねネット回線を快適に利用できると考えていいでしょう。

10Mbpsでできること

  • Webサイトを表示する
  • TwitterやLINEなどSNSを利用する
  • LINEで音声通話をする
  • フルHD動画の視聴

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10Mbpsあれば高画質(フルHD)動画が視聴できる

通信速度が10MbpsあればフルHD(1080p)の高画質動画の視聴が可能です。

フルHDはブルーレイと同じ画質なので、大画面のスマートテレビで動画を視聴しても画面がきれいに表示されます。

 

ネットの動画サービスでフルHDを視聴するのに必要な通信速度は5Mbps程度です。

動画サービス 推奨通信速度
Youtube 5Mbps
Amazonプライム 3.5Mbps
U-NEXT 3Mbps
Netflix 5Mbps

通信速度10Mbpsあれば余裕を持って視聴できますね。

 

通信速度が10分の1の1Mbpsでもサイトの閲覧やSNSの利用はできますが、フルHDの動画を視聴するのは厳しくなります。

 

1MbpsでもYoutubeの標準動画(SD画質)程度なら視聴できます。

スマホなら画面が小さいので標準動画でもあまり問題ありませんが、画面の大きなテレビやパソコンでは画質の粗さがどうしても目立ってしまいます。

 

その点10MbpsあればフルHDの画質で動画を視聴できるので、画質に関しても全く問題ありません。

この点が10Mbpsと1Mbpsの大きな違いといえるでしょう。

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10Mbpsでできないこと

通信速度が10Mbpsあればほとんどのことは快適に利用できます。

しかし大きなデータ量が必要な場合、10Mbpsでは通信速度が遅いと感じることあります。

4K動画は途切れる可能性がある

YoutubeやAmazonプライムなどの動画サービスで4K動画を視聴できるようになりました。

しかし4K動画は高画質な分多くのデータ量が必要で通信速度10Mbpsだと途中で途切れてしまう可能性があります。

4K動画の視聴には1時間あたり約7Gのデータ量が必要です。

データ量(1時間)
Youtube 7G
Amazonプライム 7G
NETFLIX 7G
U-NEXT 7G

通信速度10Mbpsの場合、1秒あたり1.25MBのデータを送信できるので、1時間で4.5GBのデータ通信ができる計算になります。

4K動画は1時間に約7GBのデータ量が必要なので、10Mbpsだとデータ量が足りずに途中で止まったりカクついてしまいます。

 

4K動画をスムーズに視聴するためには単純に計算しても16Mbps以上の通信速度が必要になります。

20Mbps程度あれば4K動画も快適に視聴できるでしょう。

 

通信速度10Mbpsで4K動画をスムーズに視聴したい場合は、あらかじめ動画をダウンロードしておくという手もあります。

ストリーミング再生ではないのでダウンロードが終われば遅延なしで動画を視聴できます。

大量のデータをダウンロードすると時間がかかる

10Mbpsだと大きなデータを一度にダウンロードすると完了するまでに時間がかかります。

身近な例を上げると3Dグラフィックを使ったゲームアプリをインストールすると、最初に大量のデータをダウンロードする必要があるので完了するまで数十分かかります。

 

先に紹介したように通信速度10Mbpsで1時間に送信できるデータ量は4.5GB程度です。

約2GBのゲームアプリをインストールする場合、ダウンロードが完了するまで30分程度の時間がかかる計算になります。

 

もし通信速度が20Mbpsだと15分程度、30Mbpsだと8分程度でインストールが完了します。

 

たまに大きなデータをダウンロードするなら問題ないですが、頻繁に1GB以上の大きなデータをやりとりするなら10Mbpsだと通信速度が遅いと感じるでしょう。

オンラインゲームはPING値が重要になる

ほとんどのオンラインゲームは通信速度が10Mbpsあれば十分楽しめます。

オンラインゲームは最初にデータのダウンロードが完了すれば、ハードで動かすことが多いので、通信速度をあまり必要としません。

ハードで動かすことが多い分、ネットの通信速度より端末のCPUやメモリなどの処理性能の方が影響が大きくなります。

そのため10Mbpsあればオンラインゲームはほぼ問題ありません。

 

ただしFPSなどの判定がシビアなゲームは、通信速度とは別に「PING値」という数値が重要になります。

PING値は「サーバーにデータを送ってくから返ってくるまでの応答時間」のことで通信速度とはまた別の数値になります。

 

FPSは動きが激しいので、PING値が遅いと画面がカクついたりタイムラグが生じてしまい、気がついたら死んでしまうということが起こります。

オンラインゲームをは10Mbpsあれば十分プレイ可能ですが、PING値が遅いとプレイに影響がでます。

FPSなどのオンラインゲームをする時は、通信速度と一緒にネット回線のPING値も確認しておきましょう。

 

PING値についてはこちらの記事にまとめているのでよかったらあわせてご覧ください。

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10Mbpsまとめ

  • Webの閲覧やSNSなどが利用できる
  • フルHD(1080p)の動画が視聴できる
  • 1時間に約4.5GBのデータを通信可能
  • 4K動画は画面が止まる可能性がある
  • 1GB以上のダウンロードはそこそこ時間がかかる

通信速度が10Mbpsあればサイトの閲覧からSNSの利用、動画の視聴まで問題なく行うことができます。

ネット回線を利用する時は通信速度が10Mbps以上あるかを目安にするといいでしょう。

 

もちろん10Mbpsでもできないことはあります。

4Kや8K動画を視聴するには通信速度が足りないですし、大量のデータを一度にダウンロードする時はできるだけ通信速度が速いほうがダウンロード時間が短くなります。

4K動画をよく視聴する方や大きなデータを頻繁にダウンロードする方は10Mbps以上の通信速度があったほうがいいです。

 

ただ多くの人はそこまで頻繁にダウンロードしませんし、「動画は絶対4Kじゃないとだめ」という人も少ないと思います。

そういう意味で10Mbpsは多くの人が日常で利用していて不便を感じない通信速度といえます。

通信速度は環境によっても変わりますが、大体の目安として10Mbps以上あれば問題ありません。

 

当サイトでは無制限のポケットWiFiについて「無制限ポケットWiFiを徹底比較!おすすめの格安WiFiはここ!【2020年最新版】」で詳しく解説しています。

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