- WiMAXは地下鉄で繋がるの?
- WiMAXは地下鉄で繋がらないって聞いたけど本当?
- WiMAXが地下鉄で繋がらない時の対処方法を知りたい
「WiMAXは地下鉄ではつながらない」といわれていますが、本当でしょうか?
特に通勤や通学で普段から地下鉄を利用している人は、WiMAXが地下鉄で繋がるのか気になりますよね。
結論から言うとWiMAXは地下鉄でも繋がります。
ただし状況によっては繋がりにくくなることもあります。
今回はWiMAXが地下鉄で繋がらないといわれている理由や、地が鉄で利用できるエリア、繋がらない時の対処方法を紹介します。
この記事の目次
どうしてWiMAXは地下鉄で繋がりにくいのか?
そもそもどうして「WiMAXは地下で繋がりにくい」といわれるのでしょうか?
WiMAXが地下で繋がりにくい理由はWiMAXが利用している電波の周波数帯と関係があります。
電波は「周波数帯が高くなると電波が強くなりますが、障害物に弱くなり届く距離が短くなる」という特性があります。
WiMAXは「2.5GHz」の周波数帯の電波を利用しているので、電波は強いですがその分、障害物に弱くなります。
そのため電波が届きにくい地下鉄では電波が繋がりにくくなります。
対してドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアが使っているLTEは「プラチナバンド」といわれる「700~900MGHz」の周波数帯が使われています。
WiMAXに比べて低い周波数帯が使われているので、通信速度は遅いですが、そのかわり障害物に強く地下鉄でも繋がりやすくなります。
回線 | 周波数帯 | 特徴 |
WiMAX | 2.5GHz | 電波が強い(通信速度が高速) 届く距離が短い 直線に飛ぶため障害物に弱い |
LTE(ドコモ、au、ソフトバンク) | 700MHz~900MHz(プラチナバンド) | 電波が弱い(通信速度が遅い) 届く距離が長い 回り込みに強く障害物に強い |
スマホや携帯電話の回線が繋がる場所でもWiMAXが繋がりにくいことがあるのは、この電波の特性が大きく関係しています。
WiMAXは地下鉄でも繋がるようになっている
「WiMAXは地下鉄では繋がらない」といわれていますが、現在は以前と比べて地下鉄でも繋がりやすくなっています。
WiMAXを運営管理している「UQコミュニケーションズ」は、2015年からWiMAXの地下鉄、私鉄での整備を進めていて、利用者の多い地下鉄を中心に順次WiMAXの電波が地下に届くようにしています。
具体的には、地下の電波の入りにくい場所に「中継器」を設置しています。
中継器には、電波を受け取って増幅し、より遠くまで電波を届ける機能があります。
中継機や子機を地下鉄に設置することで、電波が遠くまでとどくようになり、WiMAX電波の「障害物に弱い」「距離が短い」という特性を補うことができます。
おかげで、今までWiMAXの電波が届かなかった地下鉄でも電波が届くようになっています。
WiMAXが利用できる地下鉄
WiMAXは地下鉄でも利用できるように整備が進んでいて、現在はほぼ全ての地下鉄で利用できるようになっています。
UQ WiMAXが発表しているWiMAXが利用できる主な地下鉄は以下のとおりです。
WiMAX全駅整備 | 公式発表日 | |
札幌市営地下鉄 | ◯ | 2016年7月27日 |
仙台市営地下鉄 | ◯ | 2016年11月1日 |
東京メトロ | ◯ | 2018年1月31日 |
都営地下鉄 | ◯ | 2016年3月14日 |
横浜市営地下鉄 | ◯ | 2015年3月5日 |
名古屋市営地下鉄 | ◯ | 2015年7月14日 |
大阪メトロ | ◯ | 2017年6月30日 |
京都市営地下鉄 | ◯ | 2016年3月22日 |
神戸市営地下鉄 | ◯ | 2016年10月4日 |
福岡市営地下鉄 | ◯ | 2015年2月26日 |
また上の地下鉄以外にも、私鉄や一部の駅が地下にある路線の整備も進んでいます。
例えば2019年3月25日には、阪急電鉄京都線の地下にある「河原町」「烏丸」「大宮駅」の3駅でもWiMAXが利用できるようになりました。
WiMAXが利用できる地下鉄や私鉄はUQ WiMAXの公式サイトから確認することができます。
WiMAXは地下鉄の移動中に繋がる?
ご紹介したようにWiMAXは中継器を設置するなどの地下鉄の整備が進んでいます。
おかげで、地下鉄駅のホームやコンコースは昔と比べると電波が繋がりやすくなっています。
しかし移動中の車両の中では、WiMAXの電波が繋がらなくなかったり、通信速度が大きく低下することがあります。
これは駅の間ではWiMAXの電波が届かなくなってしまうためです。
中継器によって地下鉄駅まで届いた電波も、駅と駅の間全ての場所で電波が届くわけではありません。
WiMAXの電波は直線に飛ぶ傾向があるので、地下でカーブなどがあると電波が遮られてしまいます。
WiMAXが地下鉄で繋がらない時の3つの対処方法
WiMAXは主要な地下鉄では整備されているので、昔に比べて繋がりやすくなっています。
しかし地下鉄で使っていると、電波が繋がりにくい場所があったり、通信速度が遅くなることがあります。
WiMAXが繋がりにくい時は以下の対処方法を試してみましょう。
- ハイスピードプラスエリアモードを利用する
- 無線公衆LANを利用する
- データをダウンロードしてオフラインで利用する
ハイスピードプラスエリアモードを利用する
WiMAXは「ハイスピードプラスエリアモード」にすればWiMAX回線に加えて「au LTE回線」が利用できるようになります。
- ハイスピードモード(通常モード):WiMAX回線を利用する通常モード
- ハイスピードプラスエリアモード」:WiMAX回線とau LTE回線を使うモード
auのLTE回線はプラチナバンド(700~900MGHz)を利用しているので、エリアが広くWiMAXが繋がらない地下でもWiFiが繋がるようになります。
ハイスピードプラスエリアモードにはモバイルルーターの画面から切り替えることができます。
ハイスピードプラスエリアモードは有料オプションなので利用すると月額1,005円の追加料金がかかります。
ただし3年契約の場合は無料で利用することができます。
WiMAXは現在ほとんどのプロバイダが3年プランのみとなっています。
新規で契約する場合、ハイスピードプラスエリアモードは無料で利用できると考えて大丈夫です。
ハイスピードプラスエリアモードは使いすぎに注意
ハイスピードプラスエリアモードはau LTE回線が使えるのでWiMAXの電波が届かないエリアでもWiFiを使えるようになります。
大変便利なモードなのですが、注意点があります。
それは、ハイスピードプラスエリアモードでLTE使用量が月7Gを超えると速度制限にかかることです。
WiMAXは「ギガ放題プラン」の場合、月間データ使用量に制限はなく無制限に使うことができます。
「3日間で10G」という短期の速度制限がありますが、速度制限の条件がゆるいので、あまり気にする必要はありません。
しかし、ハイスピードプラスエリアモードでLTE使用量が月7Gを超えると、翌月まで128Kbpsに速度制限がかかってしまいます。
128Kbpsはかなり遅く、文字以外の画像や動画の表示はできなくなります。
さらにハイスピードプラスエリアモードをハイスピードモード(通常モード)に戻しても速度制限は解除されません。
ハイスピードプラスエリアモードを利用する時は、月7Gを超えないようにしながら使う必要があります。
ハイスピードプラスエリアモードについては「ハイスピードプラスエリアモードとは?特徴や3つの注意点を解説!」で詳しく解説しています。
ハイスピードプラスエリアモードを使いすぎないための対策方法を詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
公衆無線LAN「UQ WiFi」を利用する
都営地下鉄では、公衆無線LANサービス「UQ Wi-Fi」が利用できます。
公衆無線LANサービスを利用すれば、通信データ量は増えないので、「3日間10G」のWiMAXの速度制限にもかかりにくくなります。
UQ WiFiはUQ WiMAXでWiMAXを契約していれば無料で利用することができます。
「my UQ WiMAX」にログインして申し込みする必要はありますが、無料ですのでUQ WiMAXで契約している方はうまく活用するといいでしょう。
ただしWiFiスポットは地下鉄の駅に設置されているため、車両が移動中の時は繋がりません。
あまり過信しすぎないようにしましょう。
データをダウンロードしてオフラインで利用する
地下鉄で通信速度が遅くなる時は、アプリの更新やダウンロードなどは事前にすませておきましょう。
同時に複数のデータをダウンロードすると帯域が圧迫されるため、電波が届きにくい環境だと、通信速度が大幅に低下してしまいます。
必要なデータをあらかじめダウンロードしておくことで、通信速度の低下を防ぐことができ、通信速度が落ちにくくなります。
また、必要なデータをスマホやタブレットにあらかじめダウンロードしておけば、WiFiが繋がらない環境でも利用することができます。
WiMAXが繋がらない時はインターネットが繋がらないオフライン環境でも利用できるサービスを利用しましょう。
例えば、電子書籍は、自宅であらかじめ読みたい本やマンガをダウンロードしておけば、地下鉄内でも楽しむことができます。
動画も、アマゾンプライムビデオやdTVなどの動画サービスは、あらかじめデータをダウンロードしておけば視聴することができます。
通勤などでいつもWiMAXが繋がらなくなる位置を把握しているなら、その時のために事前に準備しておくといいでしょう。
WiMAXの地下鉄での利用まとめ
- WiMAXは全国の地下鉄で整備されているので繫がる
- ただし、車両の移動中は繋がりにくくなる
- 繋がらない場合はau LTEを活用する
WiMAXは地下鉄でも整備されているので、昔に比べて地下鉄でも繋がるようになっています。
しかし移動中の車両の中では電波が届かないこともあり、繋がりにくいこともあります。
そんな時はハイスピードプラスエリアモードでau LTEを利用するか、事前にデータをダウンロードしてオフラインで利用しましょう。
ハイスピードプラスエリアモードは便利ですが、データ量の使いすぎに注意して利用しましょう。
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