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ADSLが廃止・終了!乗り換え先はどこがおすすめ?

ADSLが廃止・終了!乗り換え先はどこがおすすめ?

20年近くサービスを提供しているADSL回線が廃止になりサービス終了することが決まりました。

現在ADSLを利用している人は、近い将来、別のインターネットサービスに切り替える必要があります。

ADSLからどのインターネット回線に切り替えるか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

この記事ではADSLの終了時期や、切り替えにおすすめのインターネット回線を紹介しています。

現在ADSLを利用している人や切り替えを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ADSLの廃止、終了時期は?

「ADSL」は1999年に開始した固定のアナログ電話回線を使って、インターネットが利用できるサービスです。

アナログ電話回線があれば工事不要ですぐに使用できるので、日本では戸建てを中心に普及しました。

一人暮らしの人で、電話回線がない場合でも専用のインターネット回線を敷設(ふせつ)して利用することができます。

 

インターネットの普及に大きく貢献し、お世話になった人も多いであろうADSLですが、すでに15年以上昔のサービスということもあり、サービスの終了が発表されています。

ADSL本家のNTTは、NTT東西が提供する「フレッツ・ADSL」を2023年1月31日に終了するとアナウンスしています。

NTT東日本は、ブロードバンドサービス「フレッツ・ADSL」(以下、本サービス)について、「フレッツ光」提供エリアにおいて2016年7月1日(金)より新規申込受付を終了させていただいておりますが、関連物品の製造終了による保守物品の枯渇が見込まれること、およびご利用者が年々減少しており、今後もこの減少傾向が見込まれることから、「フレッツ光」提供エリアにおきまして、2023年1月31日(火)をもってサービス提供を終了いたします。

NTT公式サイトより

光回線の「フレッツ光」がすでに提供されているエリアは、フレッツ・ADSLの新規申し込みも2016年7月1日に終了しています。

ただし、フレッツ光がまだ開通していないエリアは対象外になります。

 

2016年7月1日以降に「フレッツ光」が開通するエリアは開通してから翌年末まで、2021年4月1日以降にフレッツ光が開通するエリアは、サービス提供終了まで新規受付申込みができます。

新規受付申し込みができるADSL業者

多くのADSLサービスはすでにADSL新規受付申込みを終了しています。

2023年に利用ができなくなることを考えると当然かもしれません。

 

そんな中「Yahoo!BB ADSL」は、現在でも新規受付申込みが可能となっています。

Yahoo!BB ADSLはサービス終了時期をまだ発表してはいませんが、本家のNTT東西が終了を宣言した以上、同じような時期にサービスが終了するだろうと予想がつきます。

※追記:2019年2月28日をもってYahoo!BB ADSLの新規受付は終了しました。

Yahoo!BB ADSLの終了に伴い、ADSLの新規申込みはできなくなりました。

ADSLが終了する2つの理由

ADSLが終了することになった理由は大きく分けて2つあります。

ざっくりというと「ユーザーの減少」と「設備の問題」ですね。

ADSLが終了する2つの理由

  1. 利用者の減少
  2. アナログ電話回線の2025年廃止計画

利用者の減少

ADSLは利用者が年々減少していて、ピーク時の2006年から毎年5%のペースで右肩下がりに契約件数が減っています。

2006年には1500万件以上の契約があったADSLですが、2017年には241万件まで利用者が減少しました。

10年程度で最盛期の16%程度まで契約件数が減っていることになりますから、かなりの減少ですね。

 

固定ネット回線のシェア率はピーク時には75%以上ありましたが、契約件数の減少の結果、2017年には6%となっています。

固定ネット回線自体の契約件数は3901万件と年々増加傾向にありますが、ADSLの利用者は逆にどんどん減っている状況です。

 

利用者が減った理由は、ADSLよりも高速なインターネット回線が普及したことが大きな原因です。

ADSLの利用者が減った理由

  1. 以前は利用できるエリアが限られていた光回線(FTTH)が全国に普及した
  2. WiMAX、ポケットWifi、CATVなど高速化なインターネット通信が新しく登場した
  3. スマホや携帯電話のインターネット通信が高速化した

光回線のカバー率の普及

ADSLよりも高速な固定ネット回線で注目を集めた光回線は、開始当初は都市部でのみ利用できるサービスでした。

ADSLのように既存のアナログ電話回線を利用するのではなく、光回線を敷設する必要があるので、地方への普及には時間がかかりました。

わたしの実家も田舎なので長い間光回線は利用できず、ずっとADSLを利用していました。

 

しかしその後、光回線のカバー率は年々上昇し、2017年3月には、光回線のカバー率はNTT東日本で95%、NTT西日本で93%とほとんどの地域で利用できるようになっています。

光回線のカバー率の上昇に伴い光回線に乗り換える人が増えたので、ADSLを使う人は減少していきました。

WiMAX、ポケットWifi、CATVなどの新しい高速インターネットサービスの登場

ADSLはサービス開始された当時では、無制限で利用できる高速なインターネットサービスとして注目を集めました。

 

しかしその後WiMAXなどのポケットWiFiやCATVなど、ADSLよりも高速なインターネット通信が次々と登場しました。

特にWiMAXやポケットWiFiはルーターが小型で持ち運べるという大きな特徴があり、スマホが主流になった現在では利用価値が高まっています。

スマホや携帯電話のインターネット通信が高速化した

ADSLが発売された当初の携帯電話のインターネット通信は速度がとても遅く、利用した分だけ料金がかかる「従量課金制」だったので、とても使いにくかったことを記憶しています。

 

しかし現在ではスマホや携帯電話のモバイル通信も進化していき、自宅以外でも高速な通信が利用できるようになっています。

スマホの利用者が増え、スマホがあれば場所を選ばすにいつでも快適にインターネットが楽しめるようになっているので、家の固定回線でしか利用できないADSLは「使いにくい」と感じる人も多く、利用者の減少につながっています。

アナログ電話回線(PTSN)の2025年廃止計画

ADSLの廃止、サービス終了の背景には、じつは固定電話の利用者の減少も関係しています。

固定電話を利用する人は毎年減っていて、契約件数は1997年から2016年で、6300万件から2172万件へと6割以上減少しています。

アナログ電話回線(PTSN)の2025年廃止計画

さらに2000年から2015年の間で固定電話の通信回数、通信時間も90%以上減っています。

アナログ電話回線(PTSN)の2025年廃止計画

これは固定電話を契約している人も契約はしているがほとんど固定電話を利用していないことを意味しています。

このデータのように、携帯電話が普及しているので、固定電話は家に置いてあるだけというケースが多いようです。

わたしの実家にも固定電話がありますが、連絡するときは携帯に電話しますし、固定電話はほぼ使っていない状態です。

 

特に若い世代は物心ついたときからスマホが身近にあるので、スマホや携帯電話を使って連絡するのが当たり前です。

携帯電話やLINEを使って連絡すれば事足りるので、固定電話の必要性をあまり感じないんじゃないでしょうか。

 

利用者の減少から、NTTは2025年を目標に、既存のアナログ電話回線をインターネット網を利用したIPメタル電話に切り替えるための計画を発表しました。

アナログ電話回線(PTSN)の2025年廃止計画

NTT東西は、アナログ電話回線の維持やメンテンナンスに毎年1000億円規模の赤字を出し続けています。

普通の企業ならこれだけ赤字のサービスを維持することが難しいはずですが、固定電話はインフラの1つです。

「利用者が減って儲からないからやめます」と、いきなり止めるわけにはいきませんから、アナログ電話回線(PTSN)をインターネット網に切り替えて、コスト削減することが狙いのようです。

 

固定電話はNTT局内に「変換装置」を設置することで、自宅の工事が必要がなく、そのまま利用することができます。

しかし、ADSLはアナログ電話回線を利用するサービスのためIP網に切り替わると利用できなくなります。

このためADSLは少なくとも2025年までには、全てのサービスが終了します。

ADSLからの切り替えは光回線よりもWiMAXがおすすめです

現在ADSLに契約している人は、近い将来、別のインターネット回線への切り替えの必ず必要になります。

現在はインターネット回線も様々な種類があり「光回線」「WiMAX」「CATV」「Ymobile」「ソフトバンクエアー」など色々ありますから、どれにすればいいか悩みますよね。

 

ADSLから切り替える一番の候補として挙がるのが、ADSLと同じ固定ネット回線の光回線だと思います。

NTT東西も、ADSL終了に伴いADSLから光回線への切り替えに力を入れていて、ADSLからフレッツ光に切り替えると初期工事費が無料になるキャンペーンを実施しています。

NTT公式サイト

しかしADSLから光回線に移行するだけがベストな選択ではありません。

光回線は月額料金が高い

わたしはADSLから切り替えるなら、光回線よりもWiMAXをおすすめします。

理由は簡単で光回線は月額料金が高いからです。

 

プロバイダがOCNの場合のフレッツ・ADSLとフレッツ光の料金を比較してみました。

回線 ADSL 光回線
サービス名 フレッツ・ADSL フレッツ光
月額料金 電話回線あり:4260円
電話回線なし:6740円
戸建て:5800円
集合住宅:4600円
通信速度 47Mbps 1Gbps

太字の部分に注目するとわかりますが、アナログ電話回線がある戸建てで「レッツ・ADSL」から「フレッツ・光」に切り替えた場合、月額1500円以上高くなります。

 

光回線はたしかに高速ですが、現在ADSLを利用している人は、あまりインターネット回線の通信速度は重視していないと思います。

もし通信速度を重視しているならもっと早く光回線に切り替えているはずだからです。

 

家のインターネットは、たまにネットショッピングをしたり軽く調べ物をするくらいで、そこまで頻繁に利用していないのではないでしょうか。

光回線に切り替えれば、高速な通信が可能になりますがその分月額料金も高くなってしまいます。

現在ADSLを使っている人は、月額料金が1,500円以上高くなる光回線に切り替えてまで、あまり使っていないインターネットの高速化は本当に必要なのでしょうか?

 

なぜこんな話をするのかというと、わたしの実体験が関係しています。

わたしの実家は田舎だったので光回線が長い間エリア対象外でしたが、やっと光回線が使えるようになったので、ADSLから光回線にインターネット回線を切り替えました。

ただもともと実家の家族はたまに調べ物をする程度で家のインターネットはほとんど利用していないので、光回線で通信速度が高速になっても、あまりメリットを感じられませんでした。

 

もちろん多くのデータ量を使うなら光回線はおすすめできますが、わたしの家族のようにあまりインターネットを使わないのであれば、光回線以外の切り替えも検討したほうがいいでしょう。

WiMAXのほうが圧倒的に安い

インターネットをそこまで多く利用しない方なら、月額料金の高い光回線に切り替えするよりも、月額料金の安いWiMAXにするほうがおすすめです。

「フレッツ・ADSL」と「WiMAX」の料金を比較すると以下のようになります。

ADSL WiMAX
サービス名 フレッツ・ADSL GMOとくとくBB(月額割引)
月額料金 電話回線あり:4,260円
電話回線なし:6,740円
1~2ヶ月:2,170
3~24ヶ月:3,480円
初期費用 3,850円 3,000円
最大通信速度 47Mbps 1,237Mbps(WiFi通信時758Mbps)

ADSLからWiMAXに切り替えると、月額料金が大幅に安くなり、通信速度も圧倒的に速くなります。

WiMAXの最新端末「W06」は、USB接続時には最大通信速度1,237Mbps、WiFi接続時も最大758Mbpsと非常に高速です。

ADSLの最大通信速度が47Mbpsなので、16倍以上の通信速度になります。

 

WiMAXはポケットWiFiですが、データ量無制限で使うことができるので、固定ネット回線の代わりとしても十分に使うことができます。

WiMAXは1日3Gの短期の速度制限がありますが、ADSLからの乗り換えであれば速度制限を気にする必要はないでしょう。

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WiMAXが利用できるエリアは、UQコミュニケーションの公式サイトから確認することができます。

WiMAXのサービスエリアマップ

WiMAXの申込みを考えている人は、まず一度WiMAXのサービスエリアを確認しておきましょう。

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ADSL終了までにネット回線を切り替えしよう

フレッツ・ADSLは、2023年1月31日にサービスを終了します。

早いうちに新しいインターネット回線の切り替え先を考えておきましょう。

固定回線で速度重視なら「光回線」、価格や持ち運びすることを考えるなら「WiMAX」などの無制限ポケットWiFiがおすすめです。

 

今まであまりインターネット回線を利用指定ない人にとって光回線はオーバースペックです。

現在ADSLを利用しているなら、月額料金が安く通信速度も速いWiMAXや無制限ポケットWiFiのほうがいいでしょう。

 

WiMAXプロバイダは、シェアNo1で割引キャンペーンがお得な「GMOとくとくBB WiMAX」が一番おすすめです。

GMOとくとくBBをみてみる

WiMAX以外のADSLの代わりとして利用できる無制限ポケットWiFiは以下の記事でも紹介しています。

よかったらあわせてご覧ください。

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