- WiMAXの有線接続の方法を知りたい
- WiMAXって、LANケーブルで有線接続できるの?
- WiMAXを有線接続する時の注意点は?
WiMAXはWiFi(無線LAN)で気軽にインターネットが利用できるサービスですが有線接続することも可能です。
WiFiが使えるのにわざわざ有線接続にするメリットはないように感じるかもしれませんが、有線接続することで「通信速度が高速になる」、「通信の安定性が増す」といったメリットがあります。
WiMAXを普段WiFiだけで利用している方も、有線接続を活用すればより快適にインターネットが楽しめるようになりますよ。
この記事ではWiMAXを有線接続する方法や気をつけるべき注意点を詳しく解説しています。
WiMAXの有線接続を試してみたい方や、接続方法を詳しく知りたい方はぜひこの記事をご覧ください。
この記事の目次
WiMAXを有線接続するメリット
WiMAXをLANケーブルなどで有線接続すると大きく3つのメリットがあります。
- 接続状態が安定する
- 通信速度が速くなる
- WiFiが使えないパソコンでも利用できる
WiFiに比べて安定性が高い
有線接続はWiFi(無線LAN)に比べて通信の安定性が高いのが特徴です。
WiFiはどこでもインターネットに接続できるので便利ですが、電波を飛ばして通信をしているので電波が届かない場所では使えませんし、周囲の電波の影響を受けて通信が不安定になることがあります。
特にWiFiで一般的に使われている2.4GHzの周波数帯は、「電子レンジ」や「Bluetooth」などWiFi以外にも使われているので電波干渉を起こしやすくなっています。
関連リンクWiMAXの周波数はいくつ?WiFiやキャリアとの違いは?
有線接続に使われているLANケーブルは、シールドでケーブルの周囲が保護されているので、周囲の影響を受けにくく、途中でデータが欠けたり電波干渉で繋がりにくくなることがありません。
そのため有線接続はWiFiに比べて安定性が高く、通信状態が安定するのが大きな特徴です。
通信速度がWiFiに比べて速い
WiMAXを有線接続すると安定性が高くなるだけでなく、WiFiに比べて通信速度が速くなります。
最新端末の「W06」は有線接続の場合は1,237Mbps、無線接続の場合は867Mbpsです。
接続方法 | 最大通信速度 |
有線接続 | 1,237Mbps |
WiFi接続(無線LAN) | 867Mbps |
上の数値はカタログスペックなので実際にはここまでの通信速度はでませんが、有線接続することで10~20Mbps程度の通信速度が向上します。
有線接続すると通信速度が速くなるのは、電波干渉や障害物など周囲の環境の影響を受けにくくなるためです。
ネットワークでデータを送受信する時、途中でデータが破損してしまうと壊れたデータを再送する仕組みになっています。
データを再送するとその分通信に時間がかかるので、通信速度が低下してしまいます。
先に解説したように有線接続のほうが無線に比べると通信が安定しやすく、結果として通信速度もWiFiに比べて高速になります。
WiFiが使えないパソコンでも使える
有線接続すればWiFiが使えない古いパソコンでもインターネットが使えるようになります。
ノートパソコンは古いモデルでもWiFiに対応している製品が多いですが、古いデスクトップパソコンはWiFiに対応していないことが多いです。
WiFiが使えないパソコンではWiMAXルーターがあっても、無線でインターネットには接続できません。
そんな時に有線接続してあげるとWiFiを使わなくてもインターネットが利用できます。
わたしのデスクトップパソコンもWiFiに対応していない古いモデルだったので、WiMAXを有線接続して使っていました。
WiFiが使えなくても有線接続すればインターネットに接続できるので、WiFiが使えない古いパソコンを持っている時に便利です。
WiMAXを有線接続する方法
WiMAXを有線接続する方法を紹介します。
WiMAXを有線接続する方法は大きく分けて2種類あります。
- LANケーブルを使って有線接続する
- USBで有線接続する
LANケーブルを使って有線接続する
WiMAXを有線接続する1つめの方法はLANケーブルを使って接続する方法です。
必要なものはモバイルルーターとホームルーターで変わります。
LANケーブルの有線接続に必要なもの
- モバイルルーター:LANケーブル、クレードル
- ホームルーター:LANケーブル
LANケーブルは、LANポートに挿して利用するインターネットに接続するためのケーブルです。
WiMAXにはLANケーブルが付属していないため、別途、家電量販店やオンラインショップで購入する必要があります。
またLANケーブルを利用するには挿し込むための「LANポート」が必要です。
WiMAXのホームルーターは始めからLANポートがついていますが、モバイルルーターにはLANポートがないため「クレードル」という機器が必要になります。
クレードルはWiMAXを充電するための置き台のことです。
クレードルの背面にLANポートがついているので、モバイルルーターをクレードルにセットしてLANケーブルを繋げば有線接続できるようになります。
充電するだけならクレードルは全く必要ありませんが、モバイルルーターをLANケーブルで有線接続するなら必要になります。
関連リンクWiMAXのクレードルは必要ない。メリットと不要な理由
クレードルは、WiMAXの申込時にオプションで購入することができます。
またAmazonなどのネットショップでも後から購入できます。
既にWiMAXを申し込んでいてクレードルが必要になったらオンラインショップで購入するといいでしょう。
LANケーブルの有線接続の方法
LANケーブルを使った有線接続は非常に簡単です。
接続の流れは以下のとおりです。
- ルーターをクレードルにセットする(モバイルルーターの場合)
- LANケーブルをホームルーターやクレードルのLANポートに接続する
- LANケーブルをパソコンのLANポートに接続する
LANケーブルは「カチッ」と音がするまで奥までしっかりと挿し込みましょう。
挿し込みが甘い(ルーズコネクト)と、通信速度が低下したり通信が不安定になり途切れたりします。
またLANケーブルで有線接続するためには、端末側にもLANポートが必要です。
最近のノートパソコンは薄くするためか最初からLANポーチが付いていないモデルも多いです。
LANポートがついていない代表的なノートパソコンは、アップルのMacBookですね。
もちろんタブレットやスマホにもLANポートはついていません。
LANケーブルで有線接続する時は、接続する端末にLANポートがついているか事前に確認しておきましょう。
WiMAXはUSBケーブルでも有線接続できる
WiMAXのモバイルルーターはLANケーブル以外にUSBケーブルを使って有線接続ができます。
WiMAXルーターとパソコンをUSBケーブルで接続すれば、簡単にインターネットに接続できます。
この方法ならLANケーブルやクレードルは必要ありません。
USBケーブルは付属品でついているので手軽に有線接続することができます。
W06はクレードルがない
WiMAXの最新モバイルルーター「W06」は、クレードルがないのでLANケーブルで有線接続できません。
W05などの旧モデルのクレードルを代用すれば充電だけはできますが、ドライバがインストールされていないのでLANケーブルを繋いでもインターネットに接続はできません。
W06はクレードルで有線接続できないので、かわりにUSBケーブルで有線接続しましょう。
関連リンクW06はクレードルがない!代用品でLANケーブルの有線接続はできる?
WiMAXを有線接続する時の注意点
次にWiMAXを有線接続する時に注意したいポイントをご紹介します。
- LANケーブルは規格に注意する
- PS4はUSB接続できない
- WiMAX付属のUSBケーブルは通信速度が遅い
LANケーブルは規格に注意
LANケーブルはどれも同じに見えますが「CAT5(カテゴリ5)」や「CAT6(カテゴリ6)」など色々な規格があります。
その中でも「CAT5」という古い規格は、最大通信速度が100Mbpsしかでないので注意しましょう。
LANケーブルの規格 | 通信速度 |
CAT5 | 100Mbps |
CAT5e | 1Gbps |
CAT6 | 1Gbps |
CAT7 | 10Gbps |
「CAT5」のLANケーブルは今ではほとんど見かけませんが、家に置いてあった古いLANケーブルを使っている場合は注意が必要です。
有線にしたけど思ったよりも通信速度が遅いと感じたら、LANケーブルのせいで通信速度が遅くなっている可能性があります。
もし現在使っているLANケーブルが「CAT5」なら、「CAT5e」や「CAT6」などの新しい規格のLANケーブルを交換することで通信速度が上がります。
LANケーブルの規格はLANケーブルの表面に書いてあります。
有線接続しても通信速度が遅いと感じたら一度LANケーブルを確認してみましょう。
PS4はUSBで有線接続できない
ゲーム機の「PS4」にはUSBポートがついていますが、WiMAXルーターをUSBでつないでもインターネットに有線接続できません。
恐らくPS4側にドライバが入っていないためだと思いますが、USBではインターネットに接続できないので、WiMAXでPS4に有線接続したい時は、クレードルとLANケーブルが必要になります。
また先にも話したようにW06にはクレードルがないので、PS4には有線接続できません。
WiMAXでPS4に有線接続したい時はクレードルがある「WX06」や「WX05」を選びましょう。
関連リンクWiMAXでオンラインゲームやPS4はできる?FPSは厳しい
WiMAX付属のUSBケーブルは通信速度が遅い
WiMAXには最初からUSBケーブルが付属していますが、USBの規格が「USB2.0」となっています。
USB2.0の伝送速度は480Mbpsとあまり速くはありません。
規格 | 最大伝送速度 |
USB2.0 | 480Mbps |
USB3.0 | 5Gbps(5,000Mbps) |
W06の最大通信速度は1,237Mbpsですが、付属のUSBケーブルだと最大通信速度480Mbpsなので、USBケーブルがボトルネックとなてルーターが本来の性能を発揮できません。
少しでも通信速度を速くしたいなら付属のUSBケーブルではなく、伝送速度5Gbpsの「USB3.0」のUSBケーブルを使いましょう。
WiMAXの有線接続まとめ
- WiMAXは有線接続すると通信が安定して速度があがる
- WiMAXはLANケーブルとUSBで有線接続できる
- モバイルルーターのLANケーブル接続にはクレードルが必要
- W06はクレードルがないのでLANケーブル接続できない
WiMAXはWiFiだけでなく、LANケーブルやUSBで有線接続してもインターネットが利用できます。
USB接続していればルーターの充電も同時にできます。
自宅にいる時はパソコンなどにUSBケーブルで有線接続しておくと便利です。
PS4はUSBケーブルではインターネットに接続できません。
PS4を有線接続したいなら「WX06」などクレードル対応のモバイルルーターを使いLANケーブルで接続しましょう。