J-WiFiは短期間で利用できる旅行者向けのレンタルポケットWiFiです。
「初期費用無料」「7日間からレンタルできる」などのメリットがあります。
しかし結論から言うとJ-WiFiは料金が高いのでおすすめできません。
この記事では、J-WiFiの特徴や注意点を詳しく紹介しているほか、他社レンタルポケットWiFiの比較もしています。
J-WiFiで契約を考えている方や、ポケットWiFiを探している方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
J‐WiFiとは
J-WiFiは株式会社ジェネットが運営するレンタルポケットWiFiです。
レンタルポケットWiFiは、従来のポケットWiFiのようにモバイルWiFiルーターを購入するのではなく、レンタルして使うサービスのことです。
レンタルなので「2年」「3年」などの契約期間の縛りがないのが大きな特徴です。
解約金がなくいつでも解約できるので人気がある新しいポケットWiFiのサービスです。
レンタルポケットWiFiは、海外からの旅行者の向けたインバウンド事業の一環で、民泊で提供していることもあり「民泊WiFi」と呼ばれることもあります。
J-WiFiは「ソフトバンク」と「WiMAX」の2種類の回線を利用しています。
レンタルポケットWiFiにはそれぞれ特徴がありますが、J-WiFiは、1周間と短い期間からレンタルできる旅行者向けのサービスです。
J‐WiFiの料金プラン
J-WiFiは端末ごとにプランがあり、全てのプランで月間データ量無制限で利用することができます。
J-WiFiで利用できる端末は「601HW」「W04」「L01s」の3種類です。
- 601HW:ソフトバンクのモバイルWiFiルーター
- W04:WiMAXのモバイルWiFiルーター
- L01s:WiMAXのホームルーター
料金プランは利用する「端末」と「利用期間」によって変わります。
601HW | W04 | L01s | |
月間データ容量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
事務手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
短期 | 1日あたり480円 | 1日あたり480円 | 1日あたり480円 |
長期 | 月額6,980円(15日以上) | 月額5,990円(13日以上) | 月額6,480円(14日以上) |
送料 | 1,080円(関東は990円) | 1,080円(関東は990円) | 2,160円 |
どの端末も短期でレンタルする場合、1日あたり480円かかります。
長期で利用する場合は、W04が一番安くなります。
長期で利用する場合は、それぞれの端末に設定されている月額料金に達すると、1ヶ月間は同じ料金になります。
例えば601HWの場合、14日間レンタルした場合の料金は「480円×14日=6,720円」ですが、それ以降の15日~31日までの間は月額料金が一律6,980円になります。
この場合、15日以上レンタルするのと31日レンタルするのに料金は変わらないので、31日間借りたほうが1日あたりの料金はお得になります。
またJ-WiFiは事務手数料などの初期費用がかかりませんが、配送料1,080円かかります。
J‐WiFiの特徴、メリット
- 最短7日間でレンタルできる
- 1,000円分のポイントがもらえる
- 即日発送が可能
- 好きな端末を選ぶことができる
- 空港での受け取りが可能
- 端末返却時に送料がかからない
最短6泊7日間でレンタルできる
J-WiFiは、旅行者向けのレンタルポケットWiFiということもあり、最短で「6泊7日間」からレンタルが可能です。
他社のレンタルポケットWiFiは1ヶ月毎の契約で、すぐに解約しても最低2ヶ月は利用しないと行けないサービスがほとんどで、1週間だけ使えるところは、あまりありません。
J-WiFiは、超短期の1週間だけレンタルできるので、旅行に行く時や、海外在住の人が日本に来た時にちょっとだけ使いたい時に便利ですね。
新規入会で1,000円分のポイントがもらえる
J-WiFiは現在キャンペーン中で、新規入会すると1,000円分のポイントをもらうことができます。
ポイントで安くなるのは一回だけなので、短期旅行で一回だけ使いたい時に便利ですね。
1,000円安く利用することができるので、短期の利用の際に便利です。
16時までの申込みで即日発送が可能
J-WiFiは「平日は16時、土日祝日は15時まで」に注文をすると、即日発送してくれます。
即日発送してくれるので、最短で翌日には端末を受け取ってすぐにインターネットを利用することができます。
ポケットレンタルWiFiは、注文から発送まで2~3日かかる事が多く、即日発送してくれるサービスは少ないです。
J-WiFi | 縛りなしWiFi | FUJI WiFi | |
発送時期 | 最短即日 | 最短翌日 | 2~3日 |
受付時間 | 平日16時まで 土日祝15時まで |
12時まで | ‐ |
J-WiFiは国内旅行者向けのレンタルポケットWiFiということもあり、注文から発送までの対応が速いです。
即日発送してくれるので、旅行で使うのですぐにポケットWiFiを届けて欲しい人や、引越し先ですぐにインターネットを使いたい人におすすめです。
自分で使う端末、回線を選ぶことができる
J-WiFiは利用する端末を3種類の中から自由に選ぶことができます。
「そんなの普通じゃない?」と感じる方もいるかもしれませんが、レンタルポケットWiFiは、在庫のある端末がランダムに送られてくるので、自分で端末を選ぶことができないのが一般的です。
J-WiFiで選ぶことができる端末は、「601HW」「W04」「L01s」の3種類で、利用する端末によって、ソフトバンクとWiMAX、どちらの回線を使うかが決まります。
- ソフトバンク回線:601HW
- WiMAX回線:W04、L01s
他社のレンタルポケットWiFiは端末を選べないので、J-WiFiのように複数の回線を使っている場合、どちらの回線を使うことになるのかわからないというデメリットがあります。
その点、J-WiFiは端末を選べるので、利用する回線も自分で選ぶことができます。
J-WiFiであれば、電波の繋がりやすさを重視しするならソフトバンク回線、通信速度を重視するのであればWiMAXといったように、利用者の目的に応じて回線の使い分けが可能です。
空港での受け取りも可能
J-WiFiは国内旅行向けのレンタルポケットWiFiということもあり、自宅以外に空港の郵便局から端末を受け取ることができます。
空港で端末を受け取るサービスは、海外向けのレンタルポケットWiFiが行っていますが、J-WiFiでは国内向けに同じサービスを提供しています。
旅行の際に、空港で端末を受け取って、旅行が終わったら返却することができるので、空港を経由して旅行に行く時に便利なサービスです。
空港で端末を受け取れば、前日に郵送で荷物を受け取る手間が省けます。
ただし空港で受け取る場合、配送料が1,620円となり、自宅で受け取るよりも540円高くなります。
端末返却時に送料がかからない
J-WiFiの端末を返却する時は、端末と一緒に送られてきた専用のレターケースに梱包して、郵便ポストにいれます。
最初からレターケースが用意してあるので返却する時に送料などは一切かかりません。
ただし他社のレンタルポケットWiFiと違い配送料がかかるため、その中に返却時の送料が含まれているだけという考え方もできます。
J‐WiFiの注意点、デメリット
- 配送料が高い
- 速度制限が厳しい
- 他に安いポケットWiFiがある
配送料が高い
J-WiFiは、端末の配送料がかかります。
無料で端末を配送してくれるレンタルポケットWiFiが多いなか、配送料のかかるポケットWiFiは珍しいです。
配送料は以下のとおりです。
配送料(税込) | 関東地域(税込) | |
601HW、W04 | 1,080円 | 990円 |
L01s | 2,160円 | 2,160円 |
関東地域は税込990円、それ以外の地域は税込1080円かかり、ホームルーターのL01sは全国一律2,160円の送料がかかります。
J-WiFiは事務手数料など契約時にかかる費用が無料なのが良い点です。
配送料がかかってしまうとそのメリットが薄れてしまうので、残念ですね。
空港で端末を受け取る場合は、配送料は1,620円となります。
短期間の速度制限がある
J-WiFiは月間データ容量は無制限で利用できますが、短期間の速度制限があります。
無線は有線とは違い利用できる帯域に限りがあるので、ヘビーユーザーの使いすぎを防ぐために速度制限があります。
速度制限の条件や制限後の通信速度は「WiMAX回線」と「ソフトバンク回線」でそれぞれ異なります。
WiMAX | ソフトバンク | |
速度制限の条件 | 3日間で10G以上 | 1日3G以上 |
速度制限される時間帯 | 翌日の18時~翌2時 | 当日 |
速度制限後の通信速度 | 1Mbps | 128Kbps |
注意したいのはJ-WiFiの場合、ソフトバンク回線にも「1日3Gまで」の短期の速度制限があることです。
同じソフトバンク回線を使っているレンタルポケットWiFiでも「SAKURAWiFi」や「STAR WiFi」は1日3Gの短期の速度制限はありません。
そのかわり月100Gなど一定の通信量を超えて、ソフトバンク側に「使いすぎ」だと判断されると、月末まで速度制限にかかります。
どちらも一長一短ありますが、J-WiFiの場合1日3Gを超えると必ず速度制限にかかるため、1日3G以上データ量を使う方にはあまりおすすめできません。
WiMAXであれば、速度制限がゆるいので、速度制限される時間が翌日の夜だけと限定的です。
また速度制限後も1Mbps程度の通信速度がでるので、Youtubeの標準動画程度なら視聴可能です。
1日3G以上利用する場合はソフトバンク回線ではなく、速度制限のゆるいWiMAX回線を選んだほうがいいでしょう。
月額料金が他社のレンタルポケットWiFiに比べて高い
J-WiFiは、月額料金が5,990円~6,990円とレンタルポケットWiFiの中でもかなり割高です。
他社のレンタルポケットWiFiは、無制限で利用できるプランでも月額4,000円以下で利用できるところがほとんどです。
- J-WiFi:月額5,990円~6,990円
- SAKURAWiFi:月額3,680円
- SPACE WiFi:月額3,680円
- どんなときもWiFi:月額3,480円
J-WiFiは短期間の利用ができるのが魅力ですが、料金は決して安いとはいえません。
そのため長期での利用を考えていて、料金の安いポケットWiFiを探している方にはおすすめできません。
J‐WiFiと他社レンタルポケットWiFiとの比較
J-WiFiの特徴や注意点を紹介しました。
次にJ-WiFiと他社のレンタルポケットWiFiを比較します。
J-WiFiには短期プランと長期プランで料金が変わるため、それぞれのプランごとに比較しています。
NOZOMI WiFiと短期プランを比較
まずはJ-WiFiを短期で利用した場合を比較してみます。
比較したのは「1週間プラン」「2週間プラン」があり、J-WiFiと同じく短期で利用できるNOZOMI WiFiです。
J-WiFi | NOZOMI WiFi | |
回線 | ソフトバンク、WiMAX | ソフトバンク |
1週間の料金 | 3,360円 | 1,980円 |
配送料 | 1,080円 | 1,080円 |
合計 | 4,440円 | 3,060円 |
料金を比較するとJ-WiFiよりも、NOZOMI WiFiの方が料金が1,000円ほど安くなります。
J-WiFiは初回登録時にもらえる1,000円分のポイントを利用すれば、安くなりますが、1,000円引きになったあとでも、NOZOMI WiFiの方が安くなります。
2週間利用した場合を比較してみると、料金の差はさらに大きくなります。
J-WiFi | NOZOMI WiFi | |
回線 | ソフトバンク、WiMAX | ソフトバンク |
2週間の料金 | 6,720円 | 2,980円 |
配送料 | 1,080円 | 1,080円 |
合計 | 7,800円 | 4,060円 |
2週間で比較すると、J-WiFiの方が2倍近く高くなります。
1ヶ月以内の短期間で利用するなら、NOZOMI WiFiの方がおすすめです。
NOZOMI WiFiのほうが料金が安いですが、端末を返却せずに延滞した場合の延滞金が1日あたり1,000円かかります。
利用する場合は、期日内に端末を返却することだけ注意しましょう。
どんなときもWiFiと比較
次にJ-WiFiを長期利用した場合とどんなときもWiFiと比較してみます。
どんなときもWiFiは2019年に新しく登場したレンタルポケットWiFiです。
J-WiFi | どんなときもWiFi | |
データ容量 | 無制限 | 無制限 |
初期費用 | 0円 | 3,000円 |
月額料金 | 5,980円~6,980円 | 3,480円 |
利用回線 | ソフトバンク、WiMAX | LTE(docomo、au、ソフトバンク) |
速度制限 | ソフトバンク:1日3G WiMAX:3日間で10G |
完全無制限 |
契約期間 | なし | 2年 |
J-WiFiは一番安い「W04」を利用した場合でも、月5,980円かかります。
どんなときもWiFiは月額料金3,480円なので、J-WiFiの方が毎月2,000円以上も高くなり損をしてしまいます。
またJ-WiFiはソフトバンク、WiMAXどちらも短期間の速度制限があるので1日3G以上使う場合、速度制限にかかってしまいます。
そのため、データ量が多い人には向いていません。
どんなときもWiFiは、クラウドSIMという技術を使っているので、短期間の速度制限がなく、完全無制限で利用することができます。
完全無制限で利用できるポケットWiFiはどんなときもWiFiだけです。
どんなときもWiFiは契約期間がありますが、料金や速度制限、利用できるエリアなどを考えると、長期利用するならJ-WiFiよりおすすめです。
J‐WiFiの申込手順と流れ
次にJ-WiFiを申し込む人のために、申し込み手順と流れを解説していきます。
- 端末を選ぶ
- レンタルする期間を決める
- 端末の受け取り方法を選ぶ
- 安心保証に加入するか選ぶ
それではそれぞれの項目を詳しく解説していきます。
3種類の中から端末を選ぶ
まず最初にレンタルする端末を選びます。
J-WiFiでは「601HW」「W04」「L01」の3種類から好きな端末を選ぶことができます。
- 601HW:ソフトバンクのモバイルWiFiルーター
- W04:WiMAXのモバイルWiFiルーター
- L01s:WiMAXのホームルーター
旅行で使うのであればソフトバンク回線の「601HW」が一番おすすめです。
WiMAX回線は、電波が強いので通信速度は速いですが、障害物に弱いという欠点があります。
山の中など障害物が多い場所では電波が届きにくくなる可能性が高いです。
旅行では携帯通信で電波が繋がりやすい「601HW」を選ぶのがおすすめです。
ソフトバンク回線は1日3Gを超えると128Kbpsの速度制限にかかるので、1日3G以上使うならWiMAXの方がおすすめです。
また長期で利用する場合も、WiMAXの方が月額料金が安くなります。
自分の利用方法に応じて、回線は使い分けるといいでしょう。
短期でレンタルした場合は、どの端末も1日あたりの料金は480円になります。
レンタルする期間を決める
まず最初にJ-WiFiを「いつからいつまで」レンタルするか期間を決めます。
J-WiFiは他のレンタルポケットWiFiと違い、利用開始日と端末を返却する日を最初に決めておく必要があります。
最短で6泊7日からレンタルが可能で、どの端末も一定の日数を超えると1ヶ月借りた時と同じ料金になります。
601HW | W04 | L01s | |
短期 | 1日あたり480円 | 1日あたり480円 | 1日あたり480円 |
長期 | 月額6,980円(15日以上) | 月額5,990円(13日以上) | 月額6,480円(14日以上) |
レンタルする日数は後から延長も可能ですが、J-WiFiは旅行で使うことがメインになるはずなので、旅行の日程に合わせて申込みをしましょう。
空港で受け取りする場合は、受け取りの2日前までに申込みを完了しておく必要があります。
端末の受け取り方法を選択する
次に端末の受け取り方法を選択します。
J-WiFiには2種類の受け取り方法があります。
- 自宅で郵送で受け取り
- 空港の郵便局で受け取り
それぞれの料金は以下のようになります。
自宅 | 空港 | |
配送料 | 1,080円 関東のみ990円 |
1,620円 |
申し込み期日 | 前日16時まで | 2日前まで |
空港で受け取る場合は手数料がかかるため、配送料が1,620円になります。
郵送で受け取ることきより540円高くなりますが、前日に自宅で受け取った場合でも1日480円がかかるため、料金的にはあまり変わりません。
空港受取のほうがポケットWiFiを忘れる心配がないので、空港受け取りに対応しているのであれば、利用するのがおすすめです。
補償オプションに加入するか選ぶ
最後にオプションの「安心補償パック(700円)」に加入するか選びます。
安心補償パックに加入していると、万が一端末が故障したり紛失した場合の弁済金が安くなります。
安心補償パック加入 | 安心補償パックなし | |
盗難、紛失の全損 | 40,000円 | 20,000円 |
傷などの部分破損 | 15,000円 | 7,500円 |
付属品の全損、破損 | 3,000円 | 1,500円 |
安心補償パックに加入しても弁済金が無料になるわけではありませんが、旅行先で端末の紛失等が心配なら加入しておいてもいいでしょう。
他のレンタルポケットWiFiとは違い、月額ではなく、最初に700円支払えばずっと加入できるので長期利用の方にもおすすめです。
J‐WiFiのまとめ
J-WiFiは6泊7日の短期間から利用できるのが特徴のレンタルポケットWiFiです。
ただし他社のレンタルポケットWiFiと比較すると、料金が高めであまりおすすめはできません。
特に長期で利用した場合は年間で2~3万円費用が高くなって損をします。
現在キャンペーン中で、最初に1,000円引きのクーポンがもらえるので、スポットで1回だけ1週間利用するといった方にはおすすめできますが、それ以外の方は別のレンタルポケットWiFiを使ったほうがいいです。
レンタルポケットWiFiを長期で利用するなら、どんなときもWiFiがおすすめです。
契約期間の縛りがありますが、月額3,480円で「速度制限なしの完全無制限」「3つのLTEでエリアが広い」という特徴があるので、データ量の多い方や、通信の安定性を求める方におすすめです。