365WiFiは月額3,480円で無制限で使えると評判のポケットWiFiです。
一見お得に見えますが、実際は「1日2G」の速度制限があるので無制限ではありません。
この記事では365WiFiの特徴や注意点を詳しく解説し、他社のポケットWiFiとサービスを比較しています。
365WiFiについて詳しく知りたい方や、365WiFiよりもお得なポケットWiFiを知りたい方はぜひご覧ください。
この記事の目次
365WiFiとは
365WiFiは「株式会社デザートローズ」が2020年5月2日からサービスを開始したポケットWiFiです。
モバイルルーターをレンタルして使う「国内向けレンタルWiFi」の1つです。
365WiFiは、月額3,480円で無制限で使えて契約期間も1年と短いのが大きな特徴です。
ただし実際は無制限ではなく、短期の速度制限が存在するので注意する必要があります。
回線はソフトバンクを使用しています。
365WiFiの料金プラン
365WiFiの料金プランは「月額3,480円で無制限」のプラン1種類です。
365WiFiの料金プラン | |
データ量 | 無制限 |
初期費用 | 3,000円 ※2つのオプション加入で無料 |
月額料金 | 3,480円 |
端末代金 | 無料レンタル |
契約期間 | 1年 |
途中で月額料金が変わったりしないので非常にシンプルな料金体系になっています。
365WiFiの2つの特徴・メリット
- 契約期間が1年と短い
- 2つのオプション加入で事務手数料3,000円が無料
契約期間が1年と短い
365WiFiは契約期間が1年と短いのが特徴です。
「365WiFi」という名前も契約期間が365日という特徴からつけられています。
ポケットWiFiの契約期間は2~3年が主流で1年契約のポケットWiFiはほとんどありません。
ポケットWiFi | 契約期間 |
365WiFi | 1年(自動更新なし) |
ポケットモバイルCloud | 2年(自動更新) |
THE WiFi | 2年(自動更新) |
WiMAX | 3年(自動更新) |
契約期間中に解約すると解約金がかかるので、契約期間が長いポケットWiFiは解約しづらいです。
ポケットWiFiの運営側は契約期間が長いほうが儲かりますが、ユーザーとしては契約期間が短いほうがサービスの切り替えができて使いやすいです。
365WiFiは、契約が自動更新ではないのも大きな特徴です。
ほとんどのポケットWiFiはスマホ契約のように「更新月」に解約しないと勝手に契約が自動更新されますが、365WiFiは自動更新されません。
1年間利用すれば2年目以降はいつでも解約金なしで解約できるので、解約タイミングをサービス側に合わせる必要がなく、自分の好きなタイミングで解約できます。
2つのオプション加入で事務手数料3,000円が無料
365WiFiは申し込み時に2つのオプションに加入することで、事務手数料3,000円が無料になります。
- 安心保証プラン(月額500円):端末が故障した時の保証サービス
- ネットトラブルサポート(月額300円):インターネットのトラブルをオペレータが解決するサービス
ただし安心保証プランは加入すると「6ヶ月以上の利用」が必要なので、安心保証プランで最低3,000円のオプション代金がかかります。
2つのオプションを最短で解約した場合3,300円かかるので、事務手数料が無料になっても料金的にはあまりお得ではありません。
- 安心保証プラン:3,000円(月額500円を6ヶ月分)
- ネットトラブルサポート:300円(月額300円を1ヶ月分)
- オプション費用の合計:3,300円
ただし事務手数料に300円プラスすれば、半年間は端末保証が受けられると考えればお得です。
365WiFiの申込時はオプションに加入して事務手数料を無料にしたほうがいいでしょう。
ネットトラブルサポートは安心保証プランと違ってすぐに解約できます。
ほとんどの人は必要ないサービスですので申込後にすぐに解約してしまいましょう。
365WiFiの4つの注意点・デメリット
- 1日2Gを超えると速度制限にかかる
- 解約金が20,000円と高い
- 端末故障時の弁済金が39,600円と高額
- 端末は返却が必要
1日2Gを超えると速度制限にかかる
一番最初にお話したように、365WiFiは無制限と書かれていますが実際は「1日2G以上使う」と速度制限にかかります。
1日2Gを超えると128Kbpsの速度制限にかかるので、テキスト以外の表示ができなくなり、ほぼ使い物にならなくなります。
普段からデータ量が多い人だと「無制限だと思って申し込んだら、毎日速度制限にかかって全く使えない」ということになりかねません。
以前は「1日1.5Gまで」と記載されていましたが、現在は「1日2Gまで」に表記が変わっています。
以前に比べると多少改善されていますが、まだまだ使えるデータ量が少なめです。
「1日2G」ということは、毎日限界まで使っても「月60G程度」しか使えない計算になります。
無制限の月額3,250円の「ポケットモバイルCloud」など、無制限のポケットWiFiで365WiFiよりも月額料金が安いポケットWiFiが他にあります。
比較すると365WiFiの月60Gで月額3,480円は割高だといえるでしょう。
解約金が20,000円と高い
365WiFiは途中で解約すると20,000円の解約金が発生します。
解約金は18,000円のポケットWiFiが多いので比べると解約金が少し高めです。
解約金 | |
365WiFi | 20,000円 |
ポケットモバイルCloud | 1年目:18,000円 2年目:9,500円 |
THEWiFi | 9,800円 |
365WiFIは解約金が少し高いですが、その分契約期間が1年と短いです。
2年目以降はいつ解約しても解約金はかからなくなるので、1年間は利用するつもりで申し込みしましょう。
端末故障時の弁済金が39,600円と高い
365WiFiは端末故障時の弁済金が39,600円と非常に高額です。
弁済金はレンタルしている端末が故障した場合に発生する費用のことです。
「FS030W」はAmazonで12,000円程度で販売しているので、手数料などを含めても4万円近い弁済金は高すぎます。
他社のポケットWiFiと比べても割高ですね。
弁済金 | |
365WiFi | 39,600円 |
FUJI WiFi | 20,000円 |
ポケットモバイルCloud | 18,000円 |
弁済金はオプションの「安心保証プラン(月額500円)」に加入していれば39,600円から10,000円に安くなります。
先にご紹介したように365WiFiは2つのオプションに加入すると事務手数料が無料になります。
弁済金が高いので最初はオプションに加入しておくのがおすすめです。
ただし安心保証プランに加入していても弁済金が無料になるわけではありません。
半年利用してオプションが必要ないと判断すれば解約してしまいましょう。
端末は返却が必要
365WiFiは契約期間が1年と短いので、端末はレンタルしています。
そのため解約後は端末一式を返却する必要があります。
解約すると、解約月の翌月10日までに端末を返却します。
もし返却が10日を過ぎてしまうと、1ヶ月分の月額料金が発生するので早めの返却をこころがける必要があります。
【返送先住所】
〒060-0061
北海道札幌市中央区南1条西9丁目4−1札幌19Lビル2階
株式会社デザートローズ365WiFi宛
365WiFiは端末を返却するので、モバイルルーターがてにはいりません。
解約後に使っていた端末をSIMフリーのモバイルルーターとして使おうと考えている人は、他のモバイルルーターが手に入るポケットWiFiを利用したほうがいいでしょう。
365WiFiの端末一覧
FS030W
製品名 | FS030W |
メーカー | 富士ソフト |
最大通信速度 | 下り150Mbps / 上り50Mbps |
重量 | 約128g |
サイズ | 74 x 74 x 17.3mm |
連続通信時間 | 20時間 |
バッテリー | 3,060mAh |
同時接続台数 | 最大15台 |
WLAN | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
1つ目の端末は富士ソフトの「FS030W」です。
ソフトバンク回線を使ったポケットWiFiでよく使われている端末で「FUJI WiFi」や「ネクストモバイル」「縛りなしWiFi」などで採用されています。
小型のモバイルルーターで、連続通信時間が20時間と長くバッテリーが長持ちするのが特徴です。
わたしも利用していますが、夜にうっかり充電し忘れてしまっても翌日もある程度までバッテリーが持つので使いやすいです。
最大通信速度はそこまで速くありませんが、現状ではネットの回線速度は実測値で10Mbpsほどあれば快適に使えるので、そこまで大きく気にする必要はありません。
関連リンクネット回線速度の目安はどれくらいが普通?快適な速度をチェックしよう
601HW
製品名 | Pocket WiFi 601HW |
メーカー | Huawei(ファーウェイ) |
最大通信速度 | 下り612Mbps / 上り37.5Mbps |
重量 | 約135g |
サイズ | 109.9 x 65.1 x 15.5mm |
連続通信時間 | 8.5時間 |
バッテリー | 2,400mAh |
同時接続台数 | 最大14台 |
WLAN | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
2つ目の端末はHuawei(ファーウェイ)の「601HW」です。
「ワイモバイル」で使われている端末で、FS030Wに比べて最大通信速度612Mbpsと高速なのが特徴です。
反面、バッテリー時間は8.5時間と短くFS030Wの半分以下となっています。
記事執筆時点(2020年5月)では申込画面には「FS030W」しか表示されなくなっていて在庫不足になっているようです。
365WiFiと他社との比較
縛りなしWiFiとの比較
まず「365WiFi」と「縛りなしWiFi」を比較してみます。
縛りなしWiFiは365WiFiと同じソフトバンク回線を使ったポケットWiFiです。
365WiFi | 縛りなしWiFi | |
月間データ容量 | 無制限 | 無制限 |
初期費用 | 3,000円 ※2つのオプション加入で無料 |
3,000円 |
月額料金 | 3,480円 | 3,300円 |
最大通信速度 | 612Mbps(601HW) | 612Mbps(601HW) |
端末 | FS030W、601HW | FS030W、601HW、801ZT |
回線 | ソフトバンク | ソフトバンク |
速度制限 | 1日2Gまで | 1日2Gまで |
契約期間 | 1年 | なし |
支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード |
端末 | レンタル | レンタル |
2つのポケットWiFiを比較すると以下のようになります。
- 月額料金は縛りなしWiFiのほうが安い
- 縛りなしWiFiは契約期間の縛りがない
- どちらも「1日2G」の速度制限がある
どちらもソフトバンク回線を使ったレンタル形式のポケットWiFiで、回線エリアや端末などのサービス内容はほぼ同じです。
1日2G以上使うと速度制限にかかるというデータ量の制限も同じです。
ただし縛りなしWiFiは契約期間の縛りがなくいつでも解約でき、月額料金も3,300円と365WiFiより安くなっています。
そのため2つのポケットWiFiを比べると365WiFiよりも縛りなしWiFiのほうがおすすめです。
ポケットモバイルCloudとの比較
次に「365WiFi」と「ポケットモバイルCloud」を比較していきましょう。
ポケットモバイルCloudはクラウドSIMを使ったポケットWiFiで月額3,250円で利用できる無制限のポケットWiFiです。
365WiFi | ポケットモバイルCloud | |
月間データ容量 | 無制限 | 完全無制限 |
初期費用 | 3,000円 ※2つのオプション加入で無料 |
3,000円 |
月額料金 | 3,480円 | 3,250円 |
最大通信速度 | 612Mbps(601HW) | 150Mbps |
端末 | FS030W、601HW | U2s |
回線 | ソフトバンク | LTE(au、ドコモ、ソフトバンク) |
速度制限 | 1日2Gまで | なし |
契約期間 | 1年 | 2年 |
支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード |
端末の利用方法 | レンタル | レンタル |
2つのポケットWiFiの最大の違いは、ポケットモバイルCloudは短期の速度制限がなく無制限で使うことができる点でしょう。
365WiFiは無制限といっても「1日2G」の速度制限があるので月60G程度しか使えませんが、ポケットモバイルCloudは速度制限をきにせずに利用できます。
月額料金もポケットモバイルCloudのほうが3,250円と安いので、料金に関しても365WiFiよりお得になります。
ポケットモバイルCloudは契約期間が2年あるので短期の利用には向きませんが、長期間利用する方なら365WiFiを選ぶメリットは全くありません。
総合的に考えて月額料金が安く無制限で使える「ポケットモバイルCloud」のほうが365WiFiよりおすすめです。
365WiFiはおすすめできない
- 月額3,480円のポケットWiFi
- 1日2Gまでの速度制限がある
- 2つのオプション加入で事務手数料無料
- 弁済金が39,600円と高い
365WiFiについて詳しく紹介しました。
何度もお話しているように365WiFiは「無制限」と書かれていますが、実際は1日2Gの速度制限があるので、実質月60Gまでしか使えません。
月額料金も3,480円と他社に比べて特別安いわけではないので、他社の無制限プランや100Gプランを利用したほうがお得ですね。
無制限で使えるクラウドWiFiは「クラウドWiFiを徹底比較!一番おすすめはこれ!【最新版】」でも詳しくまとめています。
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