- WiMAXに速度制限があるか知りたい
- WiMAXは無制限って聞いたけど本当?
- WiMAXの速度制限の対処方法ってある?
ポケットWiFiを選ぶ上で、気になるポイントが「速度制限」です。
どんなに高速で便利なインターネット回線でも、すぐに速度制限になって使えなくなったら意味がありません。
WiMAXは無制限のポケットWiFiなので、速度制限がないと考えている方もいるかもしれません。
しかし実際はプランによって「7Gを超える」「3日間で10Gを超える」と速度制限にかかります。
ただしWiMAXの速度制限はかなりゆるめに設定されているため、他社に比べてあまり気にする必要はありません。
この記事では「WiMAXの3つの速度制限」や「速度制限の対策方法」を詳しく紹介していきます。
WiMAXの速度制限について詳しく知りたい方はぜひこの記事をご覧ください。
この記事の目次
WiMAXの3つの速度制限
「WiMAX」はKDDIグループの「UQコミュニケーションズ」が運営、管理を行っているポケットWiFiです。
WiMAXは「GMOとくとくBB」「Broad WiMAX」「So-net」など複数のプロバイダ(販売代理店)からサービスが提供されていますが、どこで契約しても回線元は同じなので、どのプロバイダにも全く同じ速度制限があります。
具体的には、WiMAXには大きく分けると全部で3種類の速度制限があります。
WiMAXの3つの速度制限
- 「通常プラン」で7G以上利用すると、月末まで128Kbpsに速度制限
- 「ギガ放題プラン」で3日間10G以上利用すると、翌日の夜のみ1Mbpsの速度制限
- ハイスピードプラスエリアモード(LTEモード)で7G以上利用すると月末まで128Kbpsに速度制限
それぞれの速度制限を詳しくみていきましょう。
WiMAXの速度制限1:通常プランで7G以上利用する
WiMAXには、大きく分けて2つのプランがあります。
- 通常プラン:月間データ量「7G」までのプラン
- ギガ放題プラン:月間データ量が無制限のプラン
UQ WiMAXの正式なプラン名は「UQフラットツープラス」、「UQフラットツープラス ギガ放題」ですが、名前が長いので「通常プラン」「ギガ放題」と呼んでいます。
プロバイダによっては、「UQフラットツープラス(通常プラン)」を「ライトプラン」と呼ぶこともありますが、プラン内容は全く同じです。
ギガ放題は月間データ使用量に制限がなく使い放題ですが、通常プランは月に7G以上利用すると月末まで128Kbpsの速度制限がかかります。
スマホはデータ使用量をこえると速度制限にかかりますが、WiMAXの通常プランも同じように使えるデータ量に上限があります。
ただしWiMAXはスマホと違って、後から追加料金を支払ってデータ使用量を増やすことはできません。
WiMAXの通常プランは一度データ使用量をこえてしまうと翌月まで速度制限になりますが、スマホのような解除方法はありません。
通信速度を128Kbpsに制限されてしまうと、メールやLINEなどの文章はかろうじてみることができますが、画像や動画などの容量が多いデータ通信はできなくなります。
通信速度が遅すぎてインターネットがほとんど使い物にならなくなるので、「通常プラン」を選ぶ時は使いすぎに注意が必要です。
ギガ放題プランなら月のデータ量に制限がないので無制限使えます。
月額料金もそこまで違いはないので、WiMAXを申し込む時は月間データ使用量に制限のない「ギガ放題プラン」のほうがおすすめです。
WiMAXの速度制限2:ギガ放題プランで3日間10G以上以上利用する
WiMAXのギガ放題プランは通常プランとは違い、月間データ使用量の制限がなく無制限に利用することができます。
ただし速度制限がまったくないわけではありません。
実はギガ放題プランにも「3日間でデータ量が10Gを超える」と翌日の夜に短期間の速度制限にかかります。
ギガ放題の速度制限
- 条件:直近3日間のデータ使用量が10Gを超えた場合
- 期間:翌日の18時~翌2時まで
- 通信速度:約1Mbps
「ギガ放題プラン」を選ぶとこの短期の速度制限になる可能性があります。
そのためWiMAXの3つの速度制限のうち、一番多くの人に関係がある速度制限です。
ギガ放題プランでは、「直近3日間のデータ使用量の合計が10Gを超える」と翌日の夜に速度制限がかかり、10Gを下回ると速度制限が解除されます。
ただし速度制限の条件は「3日間で10G」なので、通常プランの「1ヶ月7G」に比べてかなりゆるくなっています。
また10Gを超えてしまっても速度制限になる時間帯は、翌日の夜8時間だけで日中は問題なく使えます。
速度制限後も、通信速度が1Mbps程度でるので、128Kbpsになる他社ポケットWiFiの速度制限に比べてもゆるめになっています。
データ通信量10Gでできること
ギガ放題プランには「3日間で10Gをこえる」と速度制限にかかります。
実際に10Gでどれくらいのことができるのか目安を表にまとめてみました。
データ量 | 10Gの目安 | |
Webサイト | 約300KB | 3万4,900回 |
Google map(1時間) | 約3MB | 3,333時間 |
メール | 約5KB | 200万回 |
LINEトーク | 約2KB | 500万回 |
Webサイトをみて調べ物をしたり、SNSやメールを使う程度ならデータ量が少ないので3日間で10G到達することはほぼありません。
このような使い方をする人は、WiMAXの速度制限をまったく気にする必要はないでしょう。
多くのデータ通信量が必要になるのは動画の視聴です。
動画をあまり視聴しない方はデータ量が少ないので3日間で10G到達することはほぼありません。
それでは次に10Gでどれくらい動画を観られるか確認していきましょう。
YouTubeが10Gに到達する目安
YouTubeで動画を観た時に、どれくらいの時間でデータ使用量が10Gに到達するのかまとめてみました。
画質 | データ量(5分間) | 10Gの目安 |
超高画質 | 約113MB | 7時間 |
高画質(HD) | 約60MB | 13時間 |
標準画質(SD) | 約17.5MB | 47時間 |
低画質 | 約10MB | 83時間 |
標準画質(SD)でYouTubeをみた場合、47時間で10Gに到達することがわかります。
スマホは画面が小さいので、Youtubeの標準画質でも十分きれいな映像が楽しめます。
3日間で47時間の動画をみるには、1日あたり12時間以上もYouTubeを観続けないといけません。
連休などでよほど時間がある人でなければ、スマホからの動画視聴で10Gに到達するのはほぼ不可能に近いですね。
高画質(HD)動画の場合は、3日間で13時間以上観ると速度制限にかかります。
PCで高画質動画(HD)を1日4時間以上観ると速度制限にかかることになりますね。
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3日間で10G到達するのはどんなとき?
スマホは画面が小さいのでその分データ通信量も少なくなります。
スマホで動画を観ても3日間で10Gに到達することはほぼないと考えてもいいでしょう。
3日間で10Gを超えるのは、PCやスマートテレビで動画を視聴する場合です。
PCやテレビは画面が大きいので、その分高画質でないと画面が荒くなります。
そのためスマホに比べると多くのデータ通信量が必要になります。
例えばYouTubeを4Kの高画質で7時間観ると10Gに到達します。
3日間で4Kの映画を4本観ると速度制限にかかる計算になります。
わたしは動画の画質にあまりこだわりはないのでPCでも標準画質で観ることがありますが、大きな画面で最高画質で観たいという人もいるはずです。
そういう人はWiMAXだと速度制限にかかりやすいですね。
他にも一気に10G以上のデータをダウンロードしたりすると速度制限にかかります。
オンラインゲームはプレイしている時のデータ通信量はそこまで多くありませんが、アップデートやダウンロードをする時にデータ通信量を多く使います。
一度にダウンロードするデータ量が多すぎると速度制限にかかるのでアプリのインストールなどのデータのダウンロードには注意しましょう。
3日間10Gの速度制限ケース
- 高画質動画を長時間観る
- 10G以上のデータをダウンロードする
WiMAXの速度制限後にできること
普通に使っていればWiMAXの速度制限にかかることはほとんどありませんが、連休などの休みに、動画を一気に観みると速度制限にかかってしまうこともあります。
ただWiMAXの場合は、使いすぎてうっかり速度制限にかかってしまってもあまり心配しなくても大丈夫です。
WiMAXはもし3日間で10Gを超えて速度制限にかかってしまっても、1Mbps程度の速度がでるからです。
1Mbpsは、YouTubeの標準画質(SD)が問題なく視聴できる程度の通信速度です。
動画以外にもメールやLINEを利用したり、ウェブサイトをみたりするにはまったく問題のない通信速度です。
多くのポケットWiFiは速度制限後は128Kbpsになるので遅すぎて使い物になりませんが、WiMAXは速度制限後も1Mbpsはあるのであまり気にしなくても大丈夫です。
わたしも10Gを超えてWiMAXの速度制限にかかったことが何度かありますが、利用していてもほとんど気になりません。
パソコンで動画を観ながら、スマホとタブレットでゲームアプリを使うと少し遅くなることがあるかなといった程度です。
また速度制限になるのは3日間で10Gを超えた「翌日の18~翌2時」の8時間だけです。
回線が混雑する夜の時間帯以外は速度制限にならないので、日中はいつもどおり使うことができます。
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WiMAXのギガ放題プランの速度制限変更について
WiMAXのギガ放題プランが現在の「3日間で10G以上利用すると速度制限」になったのは、2017年2月からです。
速度制限については、それ以前にもいろいろな変更があり現在の「3日間10Gを超えると1Mbps」になっています。
ギガ放題プランの速度制限の変更
- 速度制限なし
- 3日間3GBをこえると0.7Mbps
- 3日間3GBをこえると5Mbps
- 3日間3GBをこえると4Mbps
- 3日間10GBをこえると翌日の夜だけ1Mbps
WiMAXのサービス開始当初は期間限定で速度制限はありませんでしたが、その後速度制限が始まりました。
現在の「3日間10Gをこえると1Mbps」の速度制限になる前は「3日間3GBをこえると4Mbps」の速度制限でした。
しかし4MbpsあればHD高画質動画を観ることができるので、ほぼ速度制限がないといってもいい通信速度です。
この状態だと高画質動画を長時間観るヘビーユーザーによって帯域が圧迫され、そのしわ寄せが一般ユーザーにきてしまいます。
そこでヘビーユーザーの利用を制限して一般ユーザーが利用しやすいように、現在の「3日間10Gをこえると速度制限」となりました。
これなら多くのデータ量を少数のヘビーユーザーが専有するのを避けることができます。
ほとんどのユーザーは3日間で10Gも利用しませんから速度制限にかかりません。
また速度制限される時間帯も夜間の回線が混雑する時間帯だけなので、従来よりもゆるく使いやすいサービスとなりました。
速度制限3:ハイスピードプラスエリアモードで7G以上利用する
WIMAXのルーターは、ディスプレイ画面上からauの4G/LTE回線が利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替えることが出来ます。
WiMAXの2つのモード
- ハイスピードモード:「WiMAX2+」の回線だけを使うモード
- ハイスピードプラスエリアモード:「WiMAX2+」と「au 4G LTE」2つの回線を使うモード
ハイスピードプラスエリアモードはWiMAXの通信回線が届かない場所で、自動的にauの4G/LTE回線に切り替えるモードです。
auのモバイル回線が使えるところであればどこでもインターネットを利用することができるので、WiMAXの入りにくい山間部や旅行先に行ったとき役に立ちます。
ハイスピードプラスエリアモードを使った月は別途1005円のオプション料金が発生しますが、3年プランだと無料で利用することができます。
WiMAXは現在はほとんどのプロバイダが3年プランになっているので、実質無料で利用できます。
「ハイスピードプラスエリアモード」はエリアが広く便利なモードですが注意点もあります。
それがLTEのデータ使用量が7Gを超えると月末まで128bpsの速度制限がかかることです。
この速度制限に一度かかってしまうと、WiMAX回線だけ使う「ハイスピードモード」に切り替えても速度制限は解除されません。
速度制限後は解除する方法もないので、ハイスピードプラスエリアモードを利用する時は、LTEでの利用が7Gを超えないように注意が必要です。
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WIMAXの速度制限にかからないための対策
WiMAXの3つの速度制限について解説していきました。
続いてWiMAXの速度制限にかからないために気をつけるポイントを紹介します。
どれも簡単なことなので、日々こころがけておくと速度制限にかかりにくくなります。
速度制限にかからないための対策
- データ通信量を確認する
- 無料のWiFiを利用する
- 自宅の固定回線を使う
- ハイスピードプラスエリアモードを利用したらもとに戻す
データ通信量を確認する
速度制限にかからないためには、使いすぎないようにするために現在のデータ通信量をこまめに確認するようにしましょう。
現状を把握するのは、ダイエットや貯金と同じですね。
これまでどれくらいのデータ量を使ったかは、ルーターの画面から確認することが出来ます。
データ通信量は最初は「1ヶ月単位」で表示されています。
通常プランを利用している場合は、「月7G」を超えないようにしましょう。
月7Gなので「1日あたりのデータ通信量を約230M以下」に抑えれば速度制限にかからないですみます。
残りの日数を計算してみて、使いすぎたと思ったらデータ通信量を多く使う動画の視聴などを控えるようにしましょう。
ギガ放題プランは通信量カウンターを「3日間」に変更する
ギガ放題プランを利用していて「3日間のデータ通信量を10G以下に抑える」ときは、通信量表示カウンターを「3日間」に変更しましょう。
ギガ放題プランの場合、1ヶ月のデータ通信量は速度制限と関係ありませんからね。
この場合「1日あたりのデータ通信量を約3.3G以下」に抑えていれば速度制限にかかることはありません。
実際に使ってみるとわかりますが、WiMAXの3つの速度制限のうち、一番多くの人に関係のある速度制限になります。
無料のWiFiを利用する
WiMAXのデータ通信量を抑えるために無料のWiFiを積極的に活用しましょう。
現在多くの外食店や駅、コンビニ、ショッピングセンターなどで無料のWiFiが導入されています。
スターバックスなどのカフェなどに行けばほとんどの場合、無料のWiFiが利用できます。
これらを積極的に活用してデータ通信量を抑えましょう。
無料WiFiがあるお店
- マクドナルド
- スターバックス
- タリーズ
- ベローチェ
- ガスト
- セブンイレブン
- イオン
特に通常プランは使用量が7Gしかありません。
アプリをダウンロードしたり動画を観るときは、無料WiFiを使ってデータ量を節約したほうがいいでしょう。
自宅の固定回線を使う
自宅に固定回線を引いているなら家では固定回線を使ってインターネットに接続することでデータ通信量を抑えることが出来ます。
スマホやタブレットはLANケーブルがないので、固定回線を利用するためにはWiFiルーターが必要になります。
家電量販店で家庭用のWiFiルーターが売られているので、用意しておきましょう。
WiFiは一度接続していると回線が途切れない限りは繋ぎっぱなしになります。
そのため外出して帰ってきても家のWiFiに繋がないと、家の中でもWiMAXの回線につながったままになります。
家に固定回線があっても、WiMAX回線に接続したままではデータ量の節約になりません。
自宅ではWiMAXルーターの電源を切っておけば、確実に自宅のWiFiに接続することができるので、家にいる間は電源を切っておくか、WiFiの接続先を変更するようにしましょう。
ハイスピードプラスエリアモードを使ったら必ずもとに戻す
ハイスピードプラスエリアモードでLTEを7G以上利用すると128Kbpsに速度制限がかかります。
ハイスピードプラスエリアモードの速度制限になると、ギガ放題プランでも月末まで速度制限になり解除方法もありませんから、速度制限にかからないように気をつける必要があります。
ハイスピードプラスエリアモードの切り替えはルーターの画面から手動で行うため、戻し忘れに注意しましょう。
うっかりモードを戻し忘れたまま、無制限だと思って使っていると速度制限にかかってしまいます。
WiMAX回線がつながるエリアにはいったら、すぐに「ハイスピードモード」に戻すように心がけましょう。
「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替えると、ルーターの画面上部に「HS+A」と表示されます。
またauの4G/LTE回線を利用している場合、ルーターの画面上部に「LTE」と表示されます。
ルーターの画面を見てこれらが表示されている時は「ハイスピードプラスエリアモード」を利用しています。
画面を確認してモードを戻し忘れていた場合はすぐに戻しておきましょう。
現在のルーターは自動でモード切り替えしてくれる機能があるので、あらかじめ設定しておくといいでしょう。
WiMAXの速度制限まとめ
WiMAXの3つの速度制限
- 「通常プラン」で7G以上利用すると、月末まで128Kbpsに速度制限
- 「ギガ放題プラン」で3日間10G以上利用すると、翌日の夜のみ1Mbpsの速度制限
- ハイスピードプラスエリアモード(LTEモード)で7G以上利用すると月末まで128Kbpsに速度制限
WiMAXには3つの速度制限があります。
このうち多くの人に関係あるのがギガ放題プランの「3日間10Gを超えた場合」の速度制限でしょう。
一般のユーザーであれば3日間10Gを超えることはあまりありませんが、高画質動画を長時間みると速度制限になる可能性があります。
わたしもWiMAXで長時間動画を観ていた時にこの速度制限にかかったことがあります。
ただし速度制限になっても「制限時間は翌日夜だけ、通信速度は1Mbps程度」なのでそこまで気にする必要はありません。
WiMAXは速度制限がありますが、他社よりも条件がゆるいのでおすすめできるポケットWiFiです。
無制限ポケットWiFiについては「無制限ポケットWiFiを徹底比較!おすすめの格安WiFiはここ!【2020年最新版】」でも詳しく紹介しています。
WiMAX以外の無制限ポケットWiFiや速度制限のないポケットWiFiを使いたい方はあわせてご覧ください。
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