- ポケットWiFiってなに?
- ポケットWiFiの特徴を知りたい
- ポケットWiFiで気をつけるポイントは?
「ポケットWiFiってなんとなく聞いたことがあるけど、具体的になにかと言われるとうまく説明できない」という方がほとんどではないでしょうか。
インターネット用語はわかりにくいものが多いので、具体的にポケットWiFiとは何か説明するのは難しいですよね。
「ポケットWiFi」は簡単にいうと「無線を使ったインターネット回線」です。
この記事ではポケットWiFiの特徴や気をつけたい注意点など詳しく解説しています。
ポケットWiFiのことを詳しく知りたい方やおすすめのポケットWiFiを知りたい方はぜひご覧ください。
この記事の目次
ポケットWiFiとは?
ポケットWiFiは簡単にいうと「モバイルルーターを使った無線のインターネット回線」です。
「モバイルルーター(モバイルWiFiルーター)」は、インターネット接続に使う小型の機器です。
インターネットに接続するための機器を「ルーター(Router)」と呼びます。
そしてルーターの中でも、持ち運びできる小型のルーターを「モバイルルーター」といいます。
ルーターの名前について
インターネットに繋ぐための通信を「ルーティング(Routing)」といいます。
ルーターは、ルーティングをするための機器なので「ルーター」と呼ばれています。
例えば、下の写真はWiMAXのモバイルルーター「W04」です。
このモバイルルーターを使ったサービスを「ポケットWiFi」といいます。
また「モバイルルーター自体」をポケットWiFiと呼ぶことも多いです。
例えば「ポケットWiFiを忘れた」という時はモバイルルーターを忘れたという意味になります。
「モバイルルーター」を使うインターネット回線には特に決まった呼び名はなかったのですが、現在は「ポケットWiFi」と呼ぶことが一般的になっています。
有名なポケットWiFiにはソフトバンク系列の「ワイモバイル」、KDDI系列の「WiMAX」があります。
名称 | 簡単な説明 |
ポケットWiFi | モバイルルーターを使った無線のインターネット回線のこと モバイルルーター自体をポケットWiFiと呼ぶこともある |
モバイルルーター(モバイルWiFiルーター) | 端末とWiFi接続してインターネットに接続するための機器 |
WiMAX | UQコミュニケーションズが提供するポケットWiFiのサービス名 |
ワイモバイル | ワイモバイルが提供するポケットWiFiのサービス名 |
また携帯電話を提供する大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)もそれぞれポケットWiFiサービスを提供しています。
ポケットWiFiの名前の由来
ポケットWiFiは、「モバイルルーターを使った無線のインターネット回線」か「その端末」を指しています。
しかし、もともと「Pocket WiFi(ポケットWiFi)」はソフトバンクの登録商標で、ワイモバイルのサービス名のことです。
だから厳密に言うと、WiMAXやドコモ、auのモバイルルーターを使ったサービスは「ポケットWiFi」ではありません。
もともとワイモバイル(旧イーモバイル)の「ポケットWiFi」というサービスが無線を使ったインターネット回線の先駆けとなって普及しました。
そのため同じようなモバイルーターを使ったインターネット回線全般を「ポケットWiFi」と呼ぶようになりました。
「ポケットWiFi」という名前が覚えやすく、サービスをイメージしやすいかったのも「ポケットWiFi」が定着した理由の1つでしょう。
ポケットWiFiは「魔法瓶」「正露丸」「エスカレータ」「ウォシュレット」などと同じように、もともと商品名だったものが一般化して幅広く使われていきました。
モバイルルーターのことを「ポケットWiFi」と呼ぶこともありますが、わたしは仕事でルーターの設定などを行っていたので「モバイルルーター=ポケットWiFi」という認識は少し違和感があります。
また一般的にはポケットWiFiの1つと言われている「WiMAX」では、モバイルルーターの他に、据え置き型の自宅専用のホームルーターも発売しています。
関連リンクWiMAXの据え置き型の4つの特徴とモバイルルーターとの比較
WiMAXで据え置き型のホームルーターを使った場合「WiMAXはポケットWiFiではない」ともいえるわけで「ポケットWiFi=モバイルWiFiルーターを使った無線のネット回線」という定義も実は曖昧だったりします。
ポケットWiFiの仕組み
ポケットWiFiがインターネットに繋がるまでの仕組みは以下のようになっています。
- モバイルルーターでインターネット回線の電波を受信する
- WiFiでモバイルルーターと端末(スマホやタブレット)を接続する
- 端末でインターネットが使えるようになる
モバイルルーターには、インターネット回線と端末を繋いでデータをやりとりするための中継機の役割があります。
モバイルルーターを持っているだけでインターネット回線を契約していないと、WiFi接続はできますが回線の電波を受信できないのでインターネットには繋がりません。
インターネット接続するためには、通信業者との契約が必ず必要になります。
モバイルルーターは、WiMAXやワイモバイルなどのインターネット回線と契約することで初めてインターネットが使えるようになります。
ポケットWiFiの回線の種類
ポケットWiFiの仕組みについて解説していきました。
次にポケットWiFiで使われている回線の種類について紹介します。
ポケットWiFiのサービスは数多くありますが回線の種類で分けると、大きく3つに分類できます。
回線種別 | 提供会社 | 通信サービス名 |
ドコモ回線 | ドコモ | Xi(クロッシィ) |
ソフトバンク回線 | ソフトバンク ワイモバイル |
ソフトバンク4G/LTE |
WiMAX回線 | au UQコミュニケーションズ |
WiMAX |
ほとんどのポケットWiFIは、携帯電話でお馴染みの大手キャリア3社(ドコモ、ソフトバンク、au)のモバイル回線を使ってサービスを提供しています。
しかし「WiMAX」やワイモバイルの「AXGP回線」は、携帯電話とは別の通信網を使っています。
ドコモ回線
ドコモのポケットWiFiは「Xi(クロッシィ)」というサービス名のLTE回線をメインに使っています。
建物の回り込みがしやすく電波が届きやすい「プラチナバンド」が利用できるため、幅広い範囲でネットを使うことができます。
ドコモのスマホやタブレットとサービスエリアが同じなので、ほとんどの場所でネットが繋がります。
ドコモはもともと国営だったNTTが運営ているサービスということもあり、安定性とカバーエリアは3社の中で一番です。
モバイル回線は範囲が広いので使いやすいですが、プラチナバンド自体の通信速度はあまり速くはないのでエリアによっては通信速度があまり期待できません。
ドコモ回線を使ったポケットWiFiは、本家のドコモ以外でも提供しています。
ただし数が少なく知名度が低いマイナーなサービスが多いため、あまり知られていません。
本家をはじめドコモのポケットWiFiは、月額料金が高くサービス内容が微妙なものが多いです。
関連リンクドコモのポケットWiFiは月額料金が高すぎ!無制限プランもなし
ソフトバンク回線
ソフトバンクのポケットWiFiやワイモバイルなどは「ソフトバンク4G LTE」と呼ばれるLTE回線をメインに使っています。
LTEなのでドコモと同じく「プラチナバンド」が利用でき、サービスエリアが広いのが特徴です。
ワイモバイルはもともと「イーモバイル」という名前でポケットWiFiを提供していた会社ですが、ソフトバンクに買収されて社名が変更になりました。
買収後は親会社のソフトバンク回線を使ってサービスを提供しています。
イーモバイルが昔からポケットWiFiに力をいれていたこともあり、ソフトバンクのLTE回線を使ってサービスを提供しているポケットWiFiは数多くあります。
ソフトバンクのポケットWiFiについては以下の記事に詳しくまとめてあります。
関連リンクソフトバンクのポケットWiFiは無制限なし!おすすめできない4つの理由
WiMAX回線
「WiMAX」はKDDIグループの「UQコミュニケーションズ」が提供しているネット回線です。
UQコミュニケーションズは、CMでおなじみの格安スマホやポケットWiFiを提供している会社ですね。
ドコモやソフトバンクのポケットWiFiが使っている「LTE回線」は携帯電話に使われているモバイル回線が発展したものですが、「WiMAX」はそれとは違う独自の通信網を使った無線のインターネット回線です。
- LTE回線:携帯通信が発展した回線
- WiMAX:無線通信が発展した回線
auはスマホはLTE回線ですが、ポケットWiFiに関してはWiMAX回線が使われています。
WiMAXがKDDIグループだからでしょうね。
WiMAXはLTEに比べると周波数が高く電波が強いのが特徴です。
LTEに比べて高速な通信が可能ですがその分障害物に弱いので、地下などで繋がりにくくなることがあります。
関連リンクWiMAXの周波数はいくつ?WiFiやキャリアとの違いは?
WiMAXではauの4G/LTE回線を使うこともできるので、WiMAXが届きにくい範囲をカバーすることができます。
WiMAXの詳しい説明については下の記事にまとめてあるので、良かったら参考にして下さい。
関連リンクWiMAXとは?WiFiの違いやメリット・デメリットを徹底解説!
WiMAXはデメリットもありますが、LTE回線に比べると通信速度が高速で無制限プランの短期の速度制限が条件が緩いことから人気が高いポケットWiFiです。
プロバイダごとに独自のキャンペーンを実施しているので、月額料金が安くなりやすいのも大きな特徴ですね。
ポケットWiFiのメリット
- 持ち運びできて外で使える
- 工事が不要ですぐ使える
- 複数の端末で同時に利用できる
- 料金が安い
データ量無制限で使えて快適
ポケットWiFiには月間データ量の制限がない「無制限プラン」があるサービスがあります。
スマホのデータプランには無制限で使えるプランは現状ありません。
最近では大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)でも20G、30Gの大容量プランがでてきましたが、無制限でもないのに料金が通信費だけで6,000円以上かかってしまうため、かなり割高です。
データ量を気にせずに快適に使いたいなら、データ量が無制限のプランを使ったほうがいいです。
実際、ポケットWifiでは、無制限プランが選ばれることが多くWiMAXでは90%以上の人は無制限プランを選択しています。
ポケットWiFiはネット回線に特化したサービスなので、キャリアに比べると料金が安く無制限プランでも4,000円以下で利用できます。
YoutubeやHuluで動画をよく観る人やデータ量をたくさん使う人は、スマホのデータプランより無制限プランがあるポケットWiFiを使ったほうがお得です。
手軽に持ち運びできて外で使える
ポケットWiFiは外出時でも気軽にインターネットを使うことができます。
自宅用のホームルーターはコンセントから電源を取らないと使えませんが、モバイルルーターはバッテリーを内蔵しているので、スマホのように外に持ち運びができます。
現在は通信技術が発達し通信速度も高速化しているので、ポケットWiFiがなくてもスマホのモバイル回線だけでも十分にインターネットを使うことができます。
しかしスマホのデータプランはデータ量に上限があるので、多くのデータを使う動画を観たりすると、すぐにデータ量を超えてしまい速度制限にかかってしまいます。
ポケットWiFiは外に持ち運びができるうえに、無制限プランがあるので、家の外でも大容量のデータを扱うことができるようになります。
工事が不要ですぐ使える
ポケットWiFiは固定回線のような配線工事は一切不要で、すぐに使えるようになります。
光回線を利用する場合、ケーブルの敷設や工事が必要になるため、申込みしてからネットが使えるようになるまで1ヶ月以上時間がかかることもあります。
対してポケットWiFiは、モバイルルーターを受け取ればすぐにインターネットが使えるようになります。
即日発送してくれるサービスもありますし、ほとんどのポケットWiFiは、申込みをしてから2~3日もすればモバイルルーター手元に届きます。
ルータが届いたら、電源をいれて、スマホやパソコンでWiFiに接続すればインターネットにすぐに接続できます。
ポケットWiFiは工事不要ですぐに使えるので、単身赴任や引越しでインターネット回線がすぐに必要な時や、マンションのインターネット回線が遅い時に代わりに使えます。
複数の端末で同時に利用できる
ポケットWiFiが1台あれば複数の端末で同時にインターネットに接続できます。
有線ケーブルで接続する場合、端末の数だけLANケーブルが必要になるので、配線のせいで見た目がゴチャゴチャしてしまいますし、整線するための手間とお金がかかります。
ポケットWiFiなら見た目もスッキリと使うことができます。
外出時にも複数の端末で同時にネット回線を利用できるので便利ですね。
わたしもポケットWiFiを使って、カフェなどでスマホ、タブレット、PCをネットに接続して使っています。
モバイルWiFiルーターには機種ごとに「同時接続できる台数に上限」があります。
あまり多くの機器を接続すると通信速度が遅くなりますが、普段外出時にそこまで多くの端末に同時接続することはないので、あまり気にしなくても大丈夫です。
ポケットWiFi1本化で通信費が安くなる
ポケットWiFiの無制限プランは、月額4,000以下と安い料金で利用できます。
無制限で使えるので他のネット回線を解約してポケットWiFiに1本化すれば、通信費を大きく節約することができます。
ポケットWiFiは無制限で使えるので、固定回線の代わりにとしても使うことができます。
固定回線で光回線を利用する場合月額5,000~6,000円かかりますが、解約してネット回線をポケットWiFiに1本化すれば、通信費の節約になります。
わたしもスマホとタブレット、ノートパソコンを使っていますが、ネット回線はポケットWiFiに1本化して通信費を節約しています。
- スマホ:一番安いデータプランに変更し、インターネットはポケットWiFiを利用
- タブレット:インターネットはポケットWiFiを利用
- ノートPC:インターネットはポケットWiFiを利用
ポケットWiFiを利用することで、通信費を合計1万円以上安くすることも可能です。
特に一人暮らしの場合、ポケットWiFiが1つあればどこでもインターネットが使えるのでおすすめです。
関連リンクWiMAXが一人暮らしにおすすめな理由と注意点を解説!
ポケットWiFiのデメリット
- 有線に比べると通信が安定しない
- ポケットWiFiを持ち運びする必要がある
- ポケットWiFiには速度制限がある
有線に比べると通信が安定しない
ポケットWiFiは無線で通信を行うため、有線を使った固定回線に比べると通信が利用する環境に左右されやすく、不安定になりやすいです。
これは無線が電波を使って通信を行うので周囲の電波に干渉してしまう恐れがあるためです。
電波干渉が発生すると、正しいデータとノイズを区別して処理するために、通信が不安定なったり通信速度が低下してしまいます。
有線ケーブルの場合は、干渉を起こさないようにケーブル全体がシールドで保護されているので、ノイズが発生せず通信が安定しやすくなっています。
昔は無線LANは通信速度があまり速くなかったので「有線のサブ的な位置づけ」でしたが、現在は無線技術が発達し、メインの回線として十分に通用するようになっています。
有線は持ち運びはできませんが、室内だけで使うなら無線よりも安定性が高く通信速度も速くなりやすいです。
もし家の中でWiFiなどの通信が安定しないときは、ポケットWiFiと端末をUSBケーブルや有線LANケーブルで直接接続すれば通信が安定しやすくなります。
ポケットWiFiで有線接続する時はLANケーブルやクレードルという機器が必要になることが多いです。
ポケットWiFiを追加で持ち運びする必要がある
ポケットWiFiでインターネットを使う場合必ず端末と一緒にポケットWiFiを持ち運ぶ必要があります。
今までスマホのデータプランでインターネットを利用していた人は単純に荷物が1つ増えることになります。
ポケットWiFi自体はコンパクトで小さいので、バッグなどに入れておけば気になることはないでしょうが、夏場の薄着の時期に手ぶらで外出するときなどは、モバイルルーターをポケットに入れておく必要があるので多少かさばります。
またポケットWiFiがないとインターネットが使えないので、モバイルルーターを家に忘れてしまったり、充電が切れてしまった時は、インターネットを使うことができなくなります。
ポケットWiFiの端末は一度充電しておけば8時間程度は使えるので日中使うには十分ですが、家で充電し忘れると、途中で充電が切れてインターネットが使えなくなる可能性があります。
モバイルルーターの充電切れは「モバイルバッテリー」を携帯することで解決できます。
最近は小型で軽量のモバイルバッテリーが多いので、1つ持っていると安心できます。
ポケットWiFiは速度制限があり
ポケットWiFiの無制限プランは月間データ使用量の制限なく無制限で利用できますが、じつは短期間の速度制限が存在します。
「使い放題なのに速度制限ってどういうこと?」と思うかもしれませんが、例えばワイモバイルやWiMAXのポケットWiFiは「直近3日間で10Gを超える」と速度制限にかかります。
ポケットWiFiは無制限であっても短期の速度制限があることが多いです。
- 1日3Gを超えると速度制限
- 3日間10Gを超えると速度制限
ポケットWiFiの中には「短期の速度制限なしで無制限で使える」と宣伝しているサービスもありますが、実際は月100G以上使ったあたりから速度制限にかかることがあります。
そのためポケットWiFiを選ぶ時は、無制限であっても速度制限について考える必要があります。
大型のスマートテレビで高画質動画をガンガン観たいという場合は、固定回線を使ったほうがいいかもしれません。
ポケットWiFiのおすすめは?
ポケットWiFiの特徴や注意点をご紹介していきました。
次におすすめのポケットWiFiをご紹介します。
ポケットWiFiは色々ありますが「WiMAX」はその中でもおすすめできるポケットWiFiです。
WiMAXがおすすめできる理由を詳しく解説します。
WiMAXがおすすめな理由
- 通信速度が高速
- 無制限で利用できる
- 速度制限が他社よりゆるい
- 無制限のエリアが広め
- 料金が安い
通信速度が高速
WiMAXはポケットWiFiの中でも通信速度が最も高速です。
各社のポケットWiFiの通信速度は以下のようになっています。
最大通信速度 | 端末名 | |
ドコモ | 788Mbps | N-01J |
ソフトバンク | 612Mbps | 603HW |
au | 867Mbps 1.2Gbps(USB接続時) |
W06 |
ワイモバイル | 612Mbps | 603HW |
WiMAX | 867Mbps 1.2Gbps(USB接続時) |
W06 |
WiMAXは、最新端末「W06」を使った場合最大通信速度867Mbpsとなります。
さらにUSBで有線接続時は最大通信速度は1.2Gbpsとなり、光回線よりも高速です。
WiMAXは回線側が無線なので、すべて有線の光回線に比べると安定性は落ちます。
しかし、無線でこれだけ高速な通信ができるようになっているのはすごいことです。
auはWiMAX回線を使っていますが、端末が古いので通信速度が少し遅くなっています。
無制限で利用できる
ポケットWiFiを快適に利用するなら無制限プランがあるサービスを選びましょう。
無制限プラン以外の場合、月のデータ量を超えると翌月まで128Kbpsに速度制限されてしまいます。
128Kbpsに速度制限されると、文字が表示できますが、画像の表示や動画の再生はできなくなります。
大手キャリアなどを含む各社のポケットWiFiを比べてみると無制限で利用できるポケットWiFiは3社です。
ポケットWiFi | 無制限プラン | プラン名 |
ドコモ | ✕ | - |
ソフトバンク | ✕ | - |
au | ○ | WiMAX 2+ フラットfor DATA EX |
ワイモバイル | ○ | ポケットWiFiプラン+アドバンスモード |
WiMAX | ○ | ギガ放題プラン |
ドコモやソフトバンクには無制限で使えるプランがなく、データ量を超えると速度制限にかかります。
大手キャリアのポケットWiFiで無制限プランがあるのはWiMAX回線を使っている「au」だけです。
ソフトバンクには無制限プランがありませんが、グループ会社の「ワイモバイル」はオプションを付けることで無制限で使うことができます。
関連リンクワイモバイルのポケットWiFi徹底解説!無制限はおすすめできる?
auもWiMAX回線を使っているので、無制限で使えるポケットWiFiは、実質WiMAXとワイモバイルの2つになります。
速度制限がゆるい
ポケットWiFiは無制限プランでも短期間の速度制限が存在します。
WiMAXとワイモバイルの無制限プランにも、短期間の速度制限があります。
2つの無制限プランの速度制限をまとめると以下のとおりです。
WiMAX | ワイモバイル | |
プラン名 | ギガ放題プラン | ポケットWiFiプラン+アドバンスモード |
速度制限の条件 | 3日間で10G | 3日間で10G |
速度制限の期間 | 翌日18時~26時(翌2時) | 翌日18~25時(翌1時) |
制限後の速度 | 約1Mbps | 約1Mbps |
「3日間10G」の速度制限については、WiMAXとワイモバイルどちらも大きな違いはありません。
どちらも「直近3日で10G」を超えると、翌日の夜に1Mbpsの速度制限にかかります。
ワイマックスとワイモバイルは速度制限後も1Mbpsの通信速度がでます。
これはYoutubeの標準画質(480p)を問題なく視聴できるくらいの通信速度です。
通信制限後もそこそこの通信速度がでるので、使いすぎてしまっても他社のポケットWiFiのように気にしなくても大丈夫です。
無制限で使えるサービスエリアが広い
WiMAXとワイモバイルの利用できるサービスエリア全体を比較するとワイモバイルの方が広くなります。
ワイモバイルはソフトバンクのモバイル回線を使っているので、ソフトバンクユーザーが利用できるエリアで利用できます。
ソフトバンク回線は複数の周波数帯の電波を使っているので利用できるエリアが広くなっています。
WiMAXのエリアも十分に広いですが、ソフトバンクのモバイル回線と比較するとカバー率は負けてしまいます。
しかし無制限で利用できるエリアを比較するとWiMAXのほうがワイモバイルより広くなります。
ワイモバイルは「AXGP回線」が使える都市部でしか無制限では利用できません。
ソフトバンクのモバイル回線が使えるエリアは赤色、AXGP回線が使えるエリアは青色で示されています。
青色で示されている部分がワイモバイルが無制限で使えるエリアです。
無制限で使えるエリアはあまり広くないのがわかりますね。
ワイモバイルは青色以外のエリアでは無制限ではないので、データ通信量が月7Gを超えると翌月まで128Kbpsに速度制限されてしまいます。
無制限プランのエリア | 通常プランのエリア | |
WiMAX | 広い(WiMAXのサービスエリア) | 広い(WiMAXのサービスエリア) |
ワイモバイル | 狭い(AXGP回線が使える一部のエリアのみ) | 広い(LTE回線) |
そのため無制限プランを使うことを考えると、ワイモバイルよりWiMAXのほうがサービスエリアが広くなります。
料金が安い
WiMAXはポケットWiFiの中でも料金が安いです。
各社のポケットWiFiの月額料金をまとめてみると以下のようになっています。
ポケットWiFi | データ量 | 月額料金 |
ドコモ | 20G | 8,000円 |
ソフトバンク | 7G | 3,696円 |
au | 無制限 | 4,380円 |
ワイモバイル | 無制限 | 4,380円 |
WiMAX | 無制限 | ~3,500円 |
WiMAXは無制限プランでも3,500円以下で利用できます。
ソフトバンクのポケットWiFiが月7Gで月額料金3,696円かかることを考えるとかなり安いことがわかります。
WiMAXの料金が安くなる理由は、WiMAXはプロバイダごとに独自のキャンペーンを行っているからです。
WiMAXは「UQコミュニケーションズ」が回線の管理、運営を行っていますが、本家「UQ WiMAX」の他にも「So-net」や「BIGLOBE」、「GMOとくとくBB」などのプロバイダと呼ばれる事業者がサービスを提供しています。
そして各プロバイダが独自のキャンペーンを行って競争しているので、割引率が高く、他のポケットWiFiより安い料金で利用できます。
回線元の「UQコミュニケーションズ」がCMや広告でWiMAXの宣伝を行っていたため、プロバイダは広告費がかからずかわりにキャンペーンに還元できることもプロバイダの料金が安くなる要因です。
WiMAXは、お得なプロバイダを活用すれば、本家「UQ WiMAX」より、月額1,000円以上安くポケットWiFiを使うことができます。
WiMAXで一番お得なプロバイダは?
各社のポケットWiFiを比較してみると一番おすすめなのはWiMAXです。
ポケットWiFi | 無制限プラン | 料金 | 最大通信速度 | サービスエリア |
ドコモ | ✕ | 8,000円(20G) | 788Mbps | ◎ |
ソフトバンク | ✕ | 3,696円(7G) | 612Mbps | ◎ |
au | ○ | 4,380円 | 867Mbps 1.2Gbps(USB接続時) |
○ LTE利用時◎ |
ワイモバイル | ○ | 4,380円 | 612Mbps | ◎ 無制限は△ |
WiMAX | ○ | ~3,500円 (プロバイダによって異なる) |
867Mbps 1.2Gbps(USB接続時) |
○ LTE利用時◎ |
WiMAXはどのプロバイダを選んでも回線元が同じなので、サービスエリアや通信速度、利用できる端末に違いはありません。
しかしキャンペーンによって大きく料金が変わってくるので、プロバイダ選びには注意が必要です。
WiMAXの中でもお得なプロバイダは「GMOとくとくBB 」です。
関連リンクGMOとくとくBB WiMAXは最安?プランやメリット、デメリットを解説!
GMOとくとくBBはシェアNo1のプロバイダでキャッシュバック金額が高くトータルの料金が安いのが大きな特徴です。
WiMAXを使うならプロバイダは「GMOとくとくBB」プランは無制限で使える「ギガ放題プラン」、端末は最新機種の「W06」を選ぶのが一番おすすめです。
ポケットWiFiのまとめ
ポケットWiFiは「モバイルルーターを使った無線のインターネット回線」です。
無制限で利用でき価格も安いので外出先でインターネットをたくさん使いたい人におすすめです。
ポケットWiFiの特徴
- 家の中でも外でも使える
- 工事不要で使える
- 複数の端末で同時に接続できる
- 無制限プランがある
- 月額料金が安い
わたしのように外でスマホやタブレット、ノートパソコンなど複数の端末を使うなら利用して損はありません。
逆にポケットWiFiがおすすめできないのは「スマホのデータプランで十分な人」や「高画質の動画を長時間視聴する人」です。
高画質動画を長時間みる方や、FPSなどのオンラインゲームを利用するなら通信が安定する固定回線を使ったほうがいいでしょう。
スマホやタブレットのデータプランでデータ量が足りない人はポケットWiFiを使ったほうが使い勝手もいいですし、料金的にもお得です。
まだポケットWiFiを使ったことのない人はぜひ使ってみてください。
ポケットWiFiは色々ありますが、その中でもWiMAXは通信速度が速く速度制限もゆるいのでおすすめできるサービスです。
WiMAXのプロバイダはシェアNo1で料金も安い「GMOとくとくBB」が一番おすすめです。