WiMAXは通信速度が速く料金も安いのでおすすめのポケットWiFiです。
しかしデータ通信量が多いヘビーユーザーの方にはあまりおすすめできない点もあります。
この記事では、WiMAXがヘビーユーザーにおすすめできない理由を詳しく解説します。
ヘビーユーザーにおすすめできない理由とともに「WiMAXがおすすめな人」や「WiMAX以外のおすすめのポケットWiFi」も紹介しているのでぜひご覧ください。
この記事の目次
WiMAXがヘビーユーザーにおすすめできない理由
- 3日間10Gを超えると速度制限にかかる
- PING値が速くない
- LTEに比べると電波が届きにくい場所がある
- LTEモードで7Gを超えると速度制限にかかる
3日間10Gを超えると速度制限にかかる
WiMAXには無制限で使える「ギガ放題プラン」があります。
このプランは月間データ量を無制限で使うことができますが、実際は完全無制限で使えるわけではありません。
WiMAXには「3日間で10Gを超えると翌日の夜に1Mbpsになる」という短期間の速度制限があるためです。
内容 | |
速度制限にかかるデータ通信量 | 直近3日間で10G以上 |
速度制限にかかる時間帯 | 翌日の18時~翌2時まで |
速度制限後の通信速度 | 1Mbps |
WiMAXの短期速度制限を回避するためには3日間のデータ通信量を合計10G以内に抑えなければいけません。
1日あたり3.3Gまでなら速度制限にはかからないので、インターネットで調べ物をしたりスマホで動画やSNSを観るくらいなら気にする必要はありません。
しかしパソコンやテレビで高画質の動画を長時間視聴した場合は、3日間で10Gを超える可能性が高いです。
わたしもAmazonプライムなどで動画を一気に観ることがありますが、動画を観ていると気が付かないうちにデータ使用量が一気に増えます。
動画配信サービスの会員になっていて高画質動画をよく観るヘビーユーザーの方は、すぐに速度制限にかかってしまう可能性が高いので注意が必要です。
1Mbpsでどれくらい使える?
WiMAXは速度制限がゆるいので、速度制限後も約1Mbpsの通信速度はでます。
1Mbpsあれば、インターネットでのサイトの閲覧やSNSの利用ができますし、Youtubeの標準動画(360p)なら普通に視聴できます。
スターバックスなどにある無料のWiFiスポットでは1Mbps程度しか速度がでない場所も結構ありますが、利用していても特に気になることはありません。
主にスマホでインターネットを利用する方や画質にこだわりがない方であれば速度制限後も普通にインターネットを利用することができます。
関連記事:「1Mbpsは遅い?実際どれくらい使えるのか徹底解説!」
PING値が速くない
WiMAXはPING値が速くありません。
PING値はサーバーに少量のデータを送ってから帰ってくるまでの応答時間です。
PING値が速いほどサーバーとのやり取りが速くなります。
PING値の目安は以下のようになっています。
PING値 | 評価 |
~15ms | 高速 |
15ms~35ms | 速い |
15ms~50ms | 普通 |
50ms~ | 遅い |
100ms | 遅すぎる |
PING値は35ms~50msが一般的な数値です。
WiMAXのPING値もそのくらいの数値になります。
サイトを観たりするだけなら開いた時にデータを読み込むだけなので、PING値はあまり気にする必要はありません。
しかしサーバーのデータを頻繁にやり取りするオンラインゲームでは、PING値は重要になります。
PING値が遅いとタイムラグが発生したり画面がカクついてしまいます。
オンラインゲームに必要なPING値の目安は以下のとおりです。
PING値 | 評価 |
~15ms | FPS、TPS、格闘ゲーム |
15ms~35ms | MOBA |
15ms~50ms | MORPG、MMOPPG |
50ms~ | TCGなどのボードゲーム |
特にPING値が大事になるのが目まぐるしく状況が変わるリアルタイムのアクションゲームです。
FPSや格闘ゲームの場合、PING値が遅いと「気がついたら死んでいた」ということになりかねません。
逆に、ターン制のTCG(トレーディングカードゲーム)などはあまりPING値は必要ありません。
対戦ゲームはPING値が速い方が有利になるので、オンラインゲームを頻繁にやるヘビーユーザーの方はWiMAXよりも光回線を選んだほうがいいでしょう。
PING値については「PING値の測定方法と目安、改善する方法を解説!」でも解説しているので良かったらご覧ください。
LTEに比べると電波が届きにくい場所がある
WiMAXは電波が強く高速ですがその分障害物に弱いです。
そのためWiMAXはドコモやau、ソフトバンクなどのLTE回線と比べると、地下や建物の奥では電波が届かなかったり、電波が弱くなることがあります。
これはWiMAXが「2.4GHz」という高めの周波数帯の電波を使っていることが理由です。
関連記事:WiMAXの周波数はいくつ?WiFiやキャリアとの違いは?
対してLTE回線は、複数の周波数帯の電波を使いわけています。
繋がりにくい場所や地域では「プラチナバンド」呼ばれる繋がりやすい電波を使っているので、WiMAXが繋がりにくい場所でも、電波が届きやすくなっています。
ヘビーユーザーの方は常にインターネットを使いたいと考えているはずです。
途中で電波が弱くなったり通信が途切れてしまうと、ヘビーユーザーの方にとってはストレスになってしまいます。
WiMAXはルーターの置き場所によっては、電波が繋がりにくいこともあるので、注意が必要です。
WiMAXの電波を改善する方法は「WiMAXの電波が悪い3つの原因と改善する方法」で詳しく紹介しているので気になる方はご覧ください。
LTEモードは7Gを超えると速度制限にかかる
WiMAXは、LTE回線に比べると利用できるエリアが狭いのですが「ハイスピードプラスエリアモード(LTEモード)」に切り替えると、auのLTE回線を一緒に使うことができます。
LTEモードは有料ですが、3年契約の場合は無料で利用可能です。
LTEモードを利用すれば、auのスマホを同じエリアでインターネットが使えるようになるので、WiMAXが繋がりにくい場所でも電波が入るようになります。
ただしこのLTEモードも便利なことばかりではなく、大きな注意点があります。
それはLTEを月7G以上を使うと翌月まで128Kbpsの速度制限にかかってしまうことです。
この速度制限は3日間10Gの速度制限とは違い、翌月まで続きます。
また、WiMAXだけ使用する「ハイスピードモード」に切り替えても速度制限は解除されません。
たまに使う程度なら問題ないですが、月7Gまでしか利用できないので常に使うことはできません。
ヘビーユーザーの方には少々物足りないでしょう。
関連記事:ハイスピードプラスエリアモードとは?特徴や3つの注意点を解説!
WiMAXをおすすめする人としない人
WiMAXをおすすめしない人
WiMAXがヘビーユーザーにおすすめしない理由を紹介しました。
具体的には以下のようなヘビーユーザーの方にはWiMAXはあまりおすすめできません。
- 高画質動画を長時間観たい人
- FPSなどのオンラインゲームをする人
WiMAXは「3日間10G」の速度制限があるので、長時間高画質の動画を観ると速度制限にかかります。
スマホやタブレットの場合は画面が比較的小さいので大きな解像度を必要としませんが、画面の大きなパソコンやスマートテレビで「フルHD」や「4K」などの動画を観ると3日間10Gを超えてしまうでしょう。
またPING値が遅くはないですが速くはありません。
そのためリアルタイムでやり取りをするFPSや格闘ゲームなどのオンラインゲームを、がっつりとやる人にもおすすめできません。
WiMAXがおすすめな人
WiMAXはヘビーユーザーにはおすすめしないと話しましたが、逆にそれ以外の方であればWiMAXはおすすめできるポケットWiFiです。
以下のような方にWiMAXはおすすめです。
- 家の中と外でインターネットを1本化したい人
- FPSなどのオンラインゲームを頻繁にプレイしない人
- 動画は観るけど画質にはあまりこだわらない人
- 主にスマホでインターネットを使う人
WiMAXには3日間10Gの速度制限がありますが、1日約3.3G使うことができます。
月100G程度のデータ量なら速度制限にかからないで利用できるので、一般的な使い方ならまず速度制限にはかかりません。
また仮に速度制限にかかってしまっても1Mbps程度の通信速度はでるので、Youtubeの標準動画なら視聴することができます。
わたしもWiMAXで長時間動画を観た時は速度制限にかかっていましたが、速度制限後もスマホでゲームをしたり動画を観ていました。
動画の画質にこだわりがなければ、速度制限をあまり気にする必要はありません。
またWiMAXは速度制限にかかる時間帯が翌日の夜間だけなので、日中は速度制限なしで使うことができます。
あらかじめ動画をダウンロードしておけば、速度制限中も高画質動画を視聴することができます。
WiMAXのおすすめプロバイダ
WiMAXは「UQ WiMAX」が本家本元になりますが、それ以外にも「プロバイダ」と呼ばれる販売代理店が20以上あり、それぞれが個別にキャンペーンを実施しています。
キャンペーン内容によって料金が変わるので、安く利用できるプロバイダから契約したほうがお得です。
一番オススメのWiMAXプロバイダはシェアNo1で料金が安い「GMOとくとくBB」です。
GMOとくとくBBは「月額割引」と「キャッシュバック」の2種類の特典がありますが、どちらの特典も他社より安くてお得です。
キャッシュバックのほうが割引料金が多くなりますが、キャッシュバックは受け取る手続きが必要なので、受け取りが心配な人は月額割引を選びましょう。
GMOとくとくBB WiMAXはどちらの特典を選んでも安いですし、シェアNo1の実績があるのでおすすめのプロバイダです。
ヘビーユーザーはWiMAXではなく完全無制限のポケットWiFiがおすすめ
WiMAXは3日間10Gの速度制限があるので、フルHDや4Kの動画を長時間視聴したいヘビーユーザーだと短期の速度制限にかかってしまいます。
月間データ量が無制限で短期の速度制限もないポケットWiFiを探しているなら、速度制限なしで使えるポケットWiFi「どんなときもWiFi」がおすすめです。
どんなときもWiFiの特徴
- 月額3,480円と料金が安い
- 短期間の速度制限もない完全無制限
- ドコモ、au、ソフトバンクのLTE回線に全て対応
- 海外でも利用できる
ポケットWiFiはWiMAXに限らずどのサービスも基本的に何かしらの速度制限がありますが、どんなときもWiFiは次世代技術の「クラウドSIM」を使っていて、速度制限にかかっても自動でSIMを入れ替えてくれます。
そのため回線側で速度制限にかかってしまっても、SIMカードを入れ替えることで実質無制限で利用することができます。
速度制限を気にせずに高画質動画を観たい方や3日間で10G以上利用する方は、完全無制限で利用できる「どんなときもWiFi」がおすすめです。
まとめ:WiMAXはヘビーユーザーにおすすめできない
WiMAXがヘビーユーザーにおすすめできない理由
- 3日間10Gの速度制限がある
- PING値が速くないのでFPSや格闘ゲームには不向き
- LTEに比べると電波が届きにくい場所がある
- LTEモードで7Gを超えると速度制限にかかる
WiMAXは3日間10Gを超えると短期の速度制限にかかるので、データ通信量が多いヘビーユーザーの方にはあまりおすすめできません。
そもそも短期の速度制限はヘビーユーザーの方が帯域を専有しないために設けられている措置です。
基本的にはポケットWiFiには同じ理由から何かしらの速度制限があります。
ただし最近は「どんなときもWiFi」のように完全無制限で利用できるポケットWiFiも新しく登場しています。
WiMAXの速度制限が気になる方は短期の速度制限がなく無制限で使える「どんなときもWiFi」を選ぶといいでしょう。
ご自身のスタイルに合わせたポケットWiFiを選べば、快適にインターネットを楽しめますよ。