WiMAXの新端末「WX06」が2020年1月30日に発売されました。
WiMAXを現在利用している方や、新しく契約を検討している方は気になっているのではないでしょうか。
この記事ではWX06の特徴や注意点について詳しく解説しています。
W06やWX05との比較もしているのでWiMAXの端末選びに悩んでいる方はぜひご覧ください。
この記事の目次
WX06の基本スペック
製品名 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 |
メーカー | NECプラットフォームズ |
最大通信速度 | 下り440Mbps / 上り75Mbps |
重量 | 127g |
サイズ | 111 x 62 x 13.3mm |
連続通信時間 | 14時間(バッテリー優先モード) |
バッテリー | 3,200mAh |
同時接続台数 | 最大16台 |
WLAN | IEEE 802.11 b/g/n/ac |
WX06は2020年1月30日に発売されたWiMAXのモバイルルーターです。
WiMAXのモバイルルーターには「Wシリーズ」と「WXシリーズ」があり、スペックや製造元が違います。
- Wシリーズ:Huawei(ファーウエイ)製
- WXシリーズ:NECプラットフォームズ製
WX06はNECプラットフォームズ製の最新機種でWX05の後継機になります。
本来であれば同時期にWシリーズの最新機種「W07」も発売されるはずですが、アメリカとHuawei(ファーウエイ)の問題があったため、「W07」はシャープが製造し法人向けモデルとして販売しています。
そのため個人が利用できるWシリーズの最新機種は2019年に発売された「W06」となっています。
WX06の特徴やメリット
- 2.4GHzと5GHzのWiFiが同時に使える
- QRコードで簡単にWiFiに接続できる
- クレードルのアンテナが性能アップ
- バッテリー交換ができる
2.4GHzと5GHzのWiFiが同時に使える
WX06はバンドステアリング機能によって「2.4GHz」と「5GHz」の周波数帯が同時に使えます。
バンドステアリング機能は、端末や周囲の環境によって利用するWiFiの周波数帯を自動的に切り替える機能です。
WiFiには大きく分けて「2.4GHz」と「5GHz」の周波数帯があります。
周波数帯 | 特徴 |
2.4GHz | 速度は遅いが、障害物に強い |
5GHz | 高速だが、障害物に弱い |
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据え置き型のホームルーターであれば「2.4GHz」と「5GHz」のWiFiを別々に使うことができるのですが、モバイルルーターは基本的にどちらか片方の周波数帯しか使えません。
WX06は、バンドステアリング機能が搭載されてWiMAXのモバイルルーターで初めて「2.4GHz」と「5GHz」のWiFiを同時に使えるようになりました。
バンドステアリング機能を使うには、接続する端末が「802.11v」という通信規格に対応している必要があります。
「802.11v」は、iPhoneだと「5c/5s」以降から対応していて、よほど古い端末でなければほぼ対応していると考えていいです。
バンドステアリング機能は初期設定ではOFFになっています。
WX06の画面から、WiFiの設定を「2.4GHz/5GHz 個別」から「2.4GHz/5GHz 同時」に変更すればONになります。
ポイント
バンドステアリング機能は「2.4GHz」と「5GHz」の2つの周波数帯を1つの「ネットワーク名(SSID)」で管理して、自動で周波数帯を振り分けています。
家庭用ルーターのように「2.4GHz」と「5GHz」で別々のネットワーク名(SSID)を作っているわけではないので、端末ごとに個別に接続する周波数帯を選ぶことはできない点は注意しましょう。
QRコードで簡単にWiFiに接続できる
WX06は「QRコード」を使って簡単にWiFiに接続できます。
過去のWiMAXルーターも一応QRコードでWiFi接続はできたのですが、専用のアプリをインストールしないといけなかったので、非常に使い勝手が悪かったです。
アプリをインストールするくらいなら、普通にパスワードを入れてWiFiに接続したほうが早いですからね。
WX06はディスプレイに表示されたQRコードを読み込むだけで簡単にWiFi接続できます。
QRコードはiPhoneやAndroidの標準カメラで簡単に読み取りできます。
QRコードを読み取るだけでいちいちパスワードを入力する必要がないので、面倒な時などに役立ちます。
友人や親戚が一時的にWiFiを使うなど複数人で使う時に便利ですね。
クレードルのアンテナが性能アップ
WX06はクレードルのアンテナの性能が以前に比べて向上しています。
クレードルはルーターをセットして充電できる置き台のことです。
LANケーブルがついているので有線LAN接続することができます。
WXシリーズのクレードルは「Wウイングアンテナ」というアンテナが両端に取り付けてあり、電波の受信感度をアップさせる効果があります。
WX06のクレードルは、アンテナが4本ずつに拡張されたためWX05のクレードルよりアンテナ性能が上がっています。
具体的には、WX06でクレードルを使った場合、電波が弱い場所での通信速度がクレードルなしの時と比べて60%アップするようになりました。
クレードルはほぼ充電台としての役割しかないので、LANケーブルで有線接続したい人以外はあまり必要ありません。
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ただしWX06のクレードルは電波の受信感度を改善して通信速度を上げる効果があるので、自宅で使うことが多い方は購入してもいいでしょう。
クレードルはWiMAXの申込時にオプションとして購入できるほか、UQ WiMAXのアクセサリーショップでも購入できます。
バッテリーの交換が可能
WX06はバッテリーが取り外しできて簡単にバッテリー交換が可能です。
WiMAXの「Wシリーズ」はバッテリーが取り外しできないためバッテリー交換ができません。
一度バッテリーが消耗してしまうと端末ごと取り替えないといけなくなります。
WX06はバッテリーの交換ができるので、電源の持ちが悪くなったらバッテリーだけ交換すればOKです。
替えのバッテリーはWX04、WX05と同じもので、Amazonなどで購入できます。
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WX06の注意点やデメリット
最大通信速度はW06の方が速い
WX06はW06に比べると最大通信速度が440Mbpsとあまり速くありません。
最大通信速度 | |
WX06 | 440Mbps |
W06 | 1,037Mbps |
WX06の通信速度は旧機種のWX05と変わっていません。
ただしW06の最大通信速度1,037Mbpsは、有線接続してauのモバイル回線と併用して使った場合の通信速度です。
WiMAXは、auのモバイル回線を月7G以上使うと速度制限にかかるので長時間は使えません。
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WiMAX回線だけを使った時のW06の最大通信速度は558Mbpsです。
最大通信速度 | |
WX06 | 558Mbps |
W06 | 440Mbps |
W06の実際の最大通信速度の違いは120Mbps程度と考えるといいでしょう。
WX06とWX05との比較
次に「WX06」と旧機種の「WX05」を比較してみましょう。
製品名 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 | Speed Wi-Fi NEXT WX05 |
メーカー | NECプラットフォームズ | NECプラットフォームズ |
最大通信速度 | 下り440Mbps / 上り75Mbps | 下り440Mbps / 上り75Mbps |
重量 | 127g | 128g |
サイズ | 111 x 62 x 13.3mm | 111 x 62 x 13.3mm |
連続通信時間 | 14時間(バッテリー優先モード) | 14時間(バッテリー優先モード) |
バッテリー | 3,200mAh | 3,200mAh |
同時接続台数 | 最大16台 | 最大10台 |
WLAN | IEEE 802.11 b/g/n/ac | IEEE 802.11 b/g/n/ac |
バンドステアリング機能 | ○ | × |
- 最大通信速度や連続通信時間は同じ
- WX06にはバンドステアリング機能が追加
- WX06は同時接続台数が16台に増加
WX06とWX05を比較すると通信速度は変わりありません。
バッテリーもどちらも同じバッテリーが使われているため、連続通信時間も同じです。
大きな違いはWX06にバンドステアリング機能が追加され、2.4GHzと5GHzが同時に利用できるようになった点でしょう。
2つの周波数帯のWiFiを使えるWiMAXルーターはWX06が初めてです。
それに伴い同時接続台数も10台から16台に増えています。
16台は2.4GHzと5GHzで接続した合計の台数になります。
またオプションにはなりますが、クレードルのアンテナ数も増えているため自宅での安定性や通信速度も向上しています。
WX06とWX05はカタログスペックの数値には大きな違いはありませんが、WX06の方が機能が追加されて通信の安定性が向上しているといえます。
WX06とW06との比較
次に「WX06」と「W06」を比較してみましょう。
製品名 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 | Speed Wi-Fi NEXT W06 |
メーカー | NECプラットフォームズ | Huawei(ファーウエイ) |
最大通信速度 | 下り440Mbps / 上り75Mbps | 下り1,237Mbps / 上り75Mbps |
重量 | 127g | 125g |
サイズ | 111 x 62 x 13.3mm | 128 x 64 x 11.9mm |
連続通信時間 | 14時間(バッテリー優先モード) | 11.7時間(バッテリー優先モード) |
バッテリー | 3,200mAh | 3,000mAh |
同時接続台数 | 最大16台 | 最大16台 |
WLAN | IEEE 802.11 b/g/n/ac | IEEE 802.11 b/g/n/ac |
バンドステアリング機能 | ○ | × |
- 最大通信速度はW06の方が高速
- 連続通信時間はWX06の方が長い
- WX06にはバンドステアリング機能があり
先にもご紹介したように、最大通信速度はW06の方が速くなります。
かわりにWX06の方がバッテリーの容量が大きく、長時間利用できます。
バッテリーの交換もできるので、バッテリーがヘタっても回復できます。
またWX06にはバンドステアリング機能が搭載されていて、2.4GHzと5GHzのWiFiを併用できるため、通信の安定性が向上します。
通信速度を重視するならW06、バッテリーの持ちや安定性を重視するならWX06を選ぶといいでしょう。
W06にはクレードルがありません。
LANケーブルで接続するためにクレードルが必要な人はWX06を選びましょう。
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W06についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
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WX06を使うのにおすすめのWiMAXプロバイダ
WiMAXプロバイダは「GMOとくとくBB」がおすすめ
WiMAXプロバイダは「GMOとくとくBB WiMAX」がおすすめです。
WiMAXプロバイダは20以上ありますが、GMOとくとくBB WiMAXはその中でシェアNo1の最も人気のあるWiMAXプロバイダです。
信頼性も高くキャッシュバックが高額なので本家のUQ WiMAXよりもかなり安く利用できます。
GMOとくとくBBには「キャッシュバック特典」と「月額割引特典」がありますが、端末に「W06」を選ぶ場合は、「月額割引特典」を選んだほうが料金が安くなります。
WiMAXプロバイダ選びに悩んだら「GMOとくとくBB」に申し込みをするといいですよ。
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WX06まとめ
- バンドステアリング機能が使える
- クレードルのアンテナがパワーアップ
- 通信速度やバッテリーの持ち時間はWX05と同じ
WX06は、バンドステアリング機能が追加されて「2.4GHz」と「5GHz」のWiFiが同時に使えるようなりました。
ただし、基本的なスペックはWX05とあまり変わりありません。
最大通信速度はW06の方が高速なので、速度重視ならW06を選ぶといいでしょう。
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