まるっとWiFiは月額3,280円で300G利用できる大容量のポケットWiFiです。
独自のセット割引を利用することで、さらに安く利用することもできます。
この記事では、まるっとWiFiの特徴や注意点について詳しく解説しています。
まるっとWiFiが気になっている方や、大容量のポケットWiFiを探している方の役に立つと思いますでの、ぜひご覧ください。
この記事の目次
まるっとWiFiとは
「まるっとWiFi」は2020年4月13日から「株式会社ラストワンマイル」がサービスを開始したポケットWiFiです。
クラウドSIMを使ったポケットWiFi(クラウドWiFi)で、複数のモバイル回線を利用でき、海外でもインターネットを利用することができます。
月額3,280円で300G使えるので、大容量のポケットWiFiを探している人におすすめです。
まるっとWiFiの料金プラン
まるっとWiFiには「ベーシックプラン」とプレミアムプランの2つの料金プランがあります。
それぞれの料金プランの内容は以下の通りです。
ベーシックプラン | プレミアムプラン | |
データ量 | 300G | 300G |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 |
月額料金 | 3,280円 | 3,880円 |
端末 | U2s | G4 |
契約期間 | 2年 | 2年 |
2つのプランの違いは端末で、ペーシックプランは「U2s」、プレミアムプランは「G4」になります。
U2sはシンプルな非ディスプレイ型の端末で、インターネットに繋ぐことに特化したモバイルルーターです。
対してG4は翻訳機能や地図アプリなど、海外旅行で役立つ機能がモバイルルーター自体についています。
どちらのプランも月間データ量や利用できるエリアや契約期間は同じです。
海外旅行に行く機会が多いならプレミアムプラン、モバイルルーターに付加価値を求めていないなら、月額料金の安いベーシックプランを選ぶといいでしょう。
まるっとWiFiの端末
U2s
製品名 | U2s |
メーカー | GlocalMe |
最大通信速度 | 下り150Mbps / 上り50Mbps |
重量 | 151g |
サイズ | 127 x 65.7 x 14.2mm |
連続通信時間 | 12時間 |
バッテリー | 3,500mAh |
同時接続台数 | 最大5台 |
WLAN | IEEE 802.11 b/g/n |
「U2s」は、インターネット接続に特化したディスプレイがついていないモバイルルーターです。
ディスプレイがないシンプルな作りのためルーターの状態は、正面についているランプの点灯状態で確認します。
U2sは多くのクラウドWiFiで採用されている定番のモバイルルーターで、運用実績も長いので安心して利用できます。
ディスプレイがないので「細かいバッテリー残量を端末から確認できない」など少し不便な点はありますが、モバイルルーターは電源をいれたらあとはバッグやポケットに入れっぱなしということが多いので、そこまで気にする必要はないでしょう。
WiFi接続後にブラウザからルーターのIPアドレスを入力してアクセスすれば、細かいバッテリー残量や通信量を確認することもできます。
G4
製品名 | G4 |
メーカー | GlocalMe |
最大通信速度 | 下り150Mbps / 上り50Mbps |
重量 | 188g |
サイズ | 136 × 72.2 × 12 mm |
連続通信時間 | 12時間 |
バッテリー | 3,900mAh |
同時接続台数 | 最大5台 |
WLAN | IEEE 802.11 b/g/n |
「G4」はU2sと同じくクラウドSIMを搭載したモバイルルーターです。
G4の特徴をまとめると以下のとおりです。
- ディスプレイ型のモバイルルーター
- 翻訳機能や地図アプリ、旅行情報アプリを内蔵
- モバイルバッテリーとしても使える
- 通信速度などのスペックはU2sと同じ
G4は、翻訳機能や地図アプリ(Googleマップ)、旅行情報アプリが端末自体に内蔵されているので、海外旅行のときに役立ちます。
またモバイルバッテリーの代わりとしてスマホやタブレットに給電できるので、万が一バッテリーが切れそうなときには充電することができます。
ただし「最大通信速度」や「WLANの通信規格」「同時接続台数」といった通信環境に影響を与えるスペックはU2sと全く同じです。
国内で使うときにはあまり必要ない機能が多いので、主に国内で使うならG4をあえて選ぶ必要はないでしょう。
まるっとWiFiの特徴・メリット
- データ量が300Gと大容量
- 短期の速度制限なし
- まるっとシリーズを利用すると割引が受けられる
- 2年目以降はいつでも解約できる
- 複数のモバイル回線が利用できる
- 海外135ヶ国でそのまま使える
データ量が300Gと大容量
まるっとWiFiは月間データ量が「300G」と大容量です。
月300Gということは1日あたり10G程度使える計算になるので、実質無制限で使えると考えてもいいでしょう。
300Gに到達するまでの目安は以下のようになります。
300Gの目安 | |
ネット動画 | 1,250時間 |
インスタグラム | 500時間 |
ビデオ通話 | 900時間 |
音声通話 | 10,000時間 |
30日は720時間ですから、一般的な使い方をしていれば速度制限にかかることはほぼないと考えてもいいですね。
ただし大型のスマートテレビで4K動画を長時間視聴するといったヘビーユーザーの方はデータ通信量が多いので、月300GBを越えて速度制限にかかる可能性があります。
300Gでも足りないと考えている方はポケットWiFiではなく「光回線」を利用するのがおすすめです。
短期の速度制限もなし
まるっとWiFiは300Gと大容量で、ポケットWiFiによくある「短期の速度制限」もありません。
多くのポケットWiFiは、ヘビーユーザーの使いすぎを抑制するために「1日2G」「3日間10G」といった短期の速度制限が設定されています。
このように多くのポケットWiFiには短期の速度制限があるので、無制限プランであっても実際は一度に多くのデータ量を使うことができません。
まるっとWiFiは上記のような短期の速度制限がないので一度に多くのデータ通信ができます。
まるっとWiFiは、月間データ量が300Gあり1日10G程度使うことができます。
短期の速度制限がある無制限ポケットWiFiよりも使えるデータ量が多いので、1ヶ月間に使えるデータ量も多くなります。
まるっとシリーズを契約すると割引が受けられる
まるっとWiFiには「まるっと割引」というセット割引があり、同じ運営会社が提供する「まるっとシリーズ」を一緒に利用することで月額料金の割引が受けられます。
まるっとシリーズは電気やガス、光回線といったインフラサービスが中心となっています。
- まるっとWiFi
- まるっとでんき
- まるっとひかり
- まるっとWATER
- まるっとガス
- まるっとIoTマンション
まるっと割引の割引額は契約数で決まり、契約数が1つ増える毎に割引額が100円増えていきます。
まるっとシリーズを2つ契約していると月額料金が100円割引、3つ契約していると200円の割引となり、11契約していた場合、1,000円の割引が受けられます。
1ヶ所だけではなく複数の場所の料金もまとめることができるので、自宅とは別に一人暮らしをしている家族がまるっとシリーズを利用していても割引が適応されます。
契約数が増える毎に割引額が大きくなるので、まるっとWiFiと一緒に「まるっとシリーズ」を複数利用しているならその分お得に利用できます。
2年目以降はいつでも解約できる
まるっとWiFiは2年間の契約期間がありますが、最低利用期間なので2年目以降はいつでも解約できるようになります。
多くのポケットWiFiはスマホのように契約が自動更新されるので、契約更新月に解約しないとまた契約期間が発生してしまいます。
契約の自動更新 | |
まるっとWiFi | 2年(自動更新なし) |
どんなときもWiFi | 2年(自動更新) |
hi-ho GoGo Wi-Fi | 2年(自動更新) |
契約更新月は1ヶ月だけのポケットWiFiが多く、2年後とかなり先の話なので、契約更新月を忘れていることも多いです。
契約更新月に解約を忘れてしまうと、契約が自動更新されて長期間利用しているにも関わらず、解約金を支払わないといけなくなるので面倒です。
まるっとWiFiは、2年間の契約期間はありますが、2年使えばいつ解約しても解約金がかからないので、自分の好きなタイミングで解約できます。
契約更新月に解約し忘れるというリスクを避けることができるので、自動更新のポケットWiFiよりも扱いやすいです。
ドコモ、au、ソフトバンクの回線が利用できる
まるっとWiFiはドコモ、au、ソフトバンクのモバイル回線をすべて利用できます。
一般的なポケットWiFiは、SIMカードを端末に挿して使うため、SIMカードに入っている1つの回線しか使えません。
対して、まるっとWiFiはSIMデータをクラウドサーバー上で管理しています。
ソフトウェアでデータを管理しているため、端末のSIMカードをわざわざ入れ替えなくても、簡単にSIMデータを交換できるので、複数の回線を使うことができます。
複数の回線が使えるので、1つの回線を使うよりも利用できるエリアが広くなりますし、他の回線がつながらない場所では別の回線を使うといったことが可能です。
ただし現状はクラウドWiFiはソフトバンク回線に繋がることが多いです。
またどのキャリアも人口カバー率が99%を超えていて、ほとんどの場所で繋がるので、複数の回線を使える恩恵をあまり感じにくいところがあります。
世界135カ国で利用可能
まるっとWiFiは、国内だけでなく、海外でも世界135カ国でそのままインターネットが利用できます。
これは海外でも国内と同じようにクラウドSIMを使ってSIMデータを入れ替えることができるためです。
海外で利用した場合1日毎に利用料金がかかりますが、レンタルWiFiのように手続きをする必要がないので、短期の海外旅行や出張のときに役立ちます。
利用しない日は電源を切っておけば、料金が発生しないので、もしものときのために保険として持っていくという使い方もできます。
まるっとWiFiの注意点・デメリット
端末を返却する必要がある
まるっとWiFiは端末をレンタルするサービスなので、解約後は端末やケーブルを返却する必要があります。
同じクラウドWiFiでも「Mugen WiFi」や「hi-ho GoGo Wi-Fi」は解約後に端末を返却しなくてもいいので端末が手に入ります。
端末の扱い | |
まるっとWiFi | レンタル(要返却) |
Mugen WiFi | 2年利用後は端末プレゼント |
hi-ho GoGo Wi-Fi | 端末プレゼント |
残った端末はSIMだけ契約して使えばモバイルルーターとして再利用できるので、あとでSIMプランの契約を考えている人や契約後に端末が欲しい人は端末が手に入るポケットWiFiのほうがおすすめです。
また解約したあとに期日内に端末を返却しない場合、10,000円~15,000円の端末弁済費が発生するので注意しましょう。
端末弁済費
- ベーシックプラン:10,000円
- プレミアムプラン:15,000円
まるっとWiFiと他社との比較
Mugen WiFiとの比較
まるっとWiFiとMugen WiFiとどんなときもWiFiを比較した表は以下のようになります。
まるっとWiFi | Mugen WiFi(格安プラン) | |
月間データ容量 | 300G | 無制限 |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 |
月額料金 | U2s:3,280円 G4:3,880円 |
U2s:3,280円 G4:3,880円 |
最大通信速度 | 150Mbps | 150Mbps |
回線 | LTE(au、ドコモ、ソフトバンク) | LTE(au、ドコモ、ソフトバンク) |
端末 | U2s、G4 | U2s、G4 |
速度制限 | なし | なし |
端末 | レンタル(要返却) | レンタル(2年目以降返却不要) |
契約期間 | 2年(自動更新なし) | 2年(自動更新なし) |
支払い方法 | クレジットカード、口座振替 | クレジットカード |
どちらもクラウドSIMを使ったポケットWiFiなので、「3つの大手モバイル回線を利用できる」「海外で利用できる」という点は同じです。
Mugen WiFiのデータ量は無制限となっていますが、状況によっては月300G~500Gあたりで速度制限にかかる可能性があります。
Mugen WiFiの速度制限はまるっとWiFiほど基準が明確ではないですが、まるっとWiFiと同程度かそれ以上のデータ量は使えると考えていいでしょう。
まるっとWiFiとMugen WiFiは端末や月額料金などは同じです。
サービス内容が非常に似ていますが、以下のような違いもあります。
- まるっとWiFiはセット割引がある
- まるっとWiFiは口座振替で支払いできる
- Mugen WiFiは端末が手に入る
- Mugen WiFiは30日間返金保証がある
口座振替で支払いたい方や「まるっとシリーズ」の割引が受けられるならまるっとWiFi、契約終了後に端末が欲しい人や長期の返金保証を受けたい人はMugen WiFiを選ぶといいでしょう。
注意
Mugen WiFiはコロナウィルスの影響による端末の在庫不足のため新規受付を停止しています。
すぐにポケットWiFiが必要な方は別のポケットWiFiを申し込みしましょう。
申し込みできるポケットWiFiは「クラウドWiFiを徹底比較!一番おすすめはこれ!【最新版】」をご覧ください。
まるっとWiFiのまとめ
まるっとWiFiは月額3,280円で月300G利用できるポケットWiFiです。
まるっとシリーズを契約する毎に月額100円ずつ安くなっていくので、電気やガスをまとめて「まるっとシリーズ」にするとお得になります。
まるっとシリーズを利用しないなら、サービス内容はMugen WiFiとほぼ同じです。
まるっとWiFiは端末を返却する必要があるので解約後に端末が欲しい人はMugen WiFiを選ぶほうがおすすめです。